ノースウエスト航空、成田ラウンジリニューアル完了−日本重視の姿勢しめす

NW太平洋地区事業推進担当アナリストの戸田健太郎氏は、各航空会社のターミナル移動にともない、成田空港で「この2年間、13ラウンジが開設、または改修された」とし、「利用者からの期待が高まり、航空会社は4ツ星、5ツ星のホテルのラウンジと同様の雰囲気やサービスを提供する必要性が生じている」と説明。昨年新設したラウンジは、食事や12ヶ国語が使用可能なアップル・コンピュータなどの評価が高く、今回の改装は第1サテライトよりも発着便の多い第2サテライトでも同様のサービスを受けたいという要望に応えたもの。このため、第1サテライト同様、食事はスープや寿司、ホットサンドなどを用意し、アップル・コンピュータは32台設置しており、シャワールーム、キッズルームも設けている。これにより、第2サテライトから出発する利用者の18%が第1サテライトのラウンジを利用していた状況が解消され、定時運航に支障が出る可能性も防げるという。NWは今後、ビジネスクラスの販売と法人利用の増加につながると見込んでいる。

なお、バーニアー氏はデルタ航空(DL)との統合後について、「まだ未確定な話題」と前置きしつつ、「今後も、成田をハブ空港として明確に位置づけ、重要視する」と強調。その根拠として、「DLがNWとの統合を選んだのは、日本を含む太平洋路線を重要視しているから」と説明した。統合は当局による認可が必要で、その期間は「6ヶ月から8ヶ月」と改めて説明した。
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