エア・モーリシャス、日本市場で認知拡大めざす−近く上海就航で供給増

  • 2008年4月11日
 エア・モーリシャス(MK)の北東アジアマネージャーのエリザベス・ローダン氏が来日、2月1日付けで日本総代理店に指名したエア・システムを通じて、東京、大阪を中心に日本市場での認知向上、利用者の増加を図る考えを示した。特に、ホテル、ランドオペレーターと協力し、旅行会社へ商品造成を促していく考え。モーリシャスへの日本人訪問者数は、 2007年は2000人弱と絶対数が少ないものの、前年比で2.1%増と伸びた。ローダン氏は「将来的に日本への直行便を就航したい」との考えを示しつつ、これ以前に日程は確定ではないものの近々、中国・上海への乗り入れを開始することを明らかにした。このため、日本市場で乗継の良い香港線は、これまで92%と高い搭乗率であったが、上海線の就航で供給が増加することから、日本発の需要を着実に増やし、将来の就航につなげていく考えだ。

 日本GSAのエア・システム取締役社長の多田泰信氏はモーリシャスについて「女優の藤原紀香さんが新婚旅行で訪れた」ことを紹介し、「知る人ぞ知る隠れ家リゾート。今後は、これまでの主力のハネムーナーに加え、高級リゾートとして打ち出し、旅行経験の豊富な人々に訴えたい」という。このため、日本からの乗継は、東京、名古屋、大阪はキャセイパシフィック航空(CX)を利用した香港で、同日乗継が可能。クアラルンプール、シンガポールでの接続も可能だが、乗継時間が長いことから、多田氏は「MK本社に対して、クアラルンプールの接続の改善を働きかける」として、日本からの乗継ぎをさらに良くするよう働きかけ、増やしていく。また、3000メートル級の火山島のレユニオン、1時間半ほどのマダガスカルなど、モーリシャス以遠の日本からの訪問者の少ないデスティネーションの販売にもつなげたい考え。ビヨンドはこのほか、ヨハネスブルグ、ケープタウンも視野に入れているという。

 なお、MKは今年7月にもフルフラットになるビジネスクラスを刷新した機材を香港線に投入する。こうした刷新とともに、ハネムーナーには新婚旅行の思い出としてMKの模型を提供しており、引き続きサービスなどの拡充を続けていくという。