国交省、各界の識者まねき観光行政の方向性を広く議論−大臣3つのポイント指摘

  • 2008年4月11日
 国土交通省は4月10日、有識者を招いた「観光に関する懇談会」を開催した。この懇談会は、観光行政の今後について、各界の意見を反映した展開をねらい、様々な観点から幅広い意見交換を行うことをめざしたもの。初回の開催となる会の冒頭、国土交通大臣の冬柴鐵三氏は、「観光は21世紀の国づくりの柱」とし、観光立国の実現に必要なものは「観光地づくり」と「観光カリスマ」、「それを支える体制」の3点という考えを強調した。

 観光地づくりは、「それぞれの地域の住民が魅力に気がつかない歴史や伝統、文化、自然に目をむけ、掘り起こして観光資源・資材として活用する」というもの。また観光カリスマは、「それらの要素を見つけ出して、観光地として育てていく人」だ。そして「支える体制」としては、行政だけでなく、観光関係業界や運輸、道路関係など「多様な人と組織の協力」が必要と説明した。

 また、冬柴氏は観光庁に関して、「国会は非常に混乱しているが、この法案だけは成立させて頂き、10月に発足させたい」と改めて強調した。