外務省、コロンボでスポット情報、正月祝典に注意喚起−ULは通常運航

  • 2008年4月8日
 外務省は4月7日付けで、コロンボ北部に隣接するガンパハ県で4月6日に発生した自爆テロ事件を受けて、スポット情報を発出した。これは、シンハラ・タミル正月を祝うマラソンのスタート地点で起きたもので、式典に参加していたフェルナンドプッレ高速道路開発大臣を含む14名が死亡、90名以上が負傷したという。

 スリランカでは、政府とタミル人反政府組織「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE)との無期限停戦合意が1月16日に失効し、それ以降、治安が悪化しているという。さらに、これまで記念日の周辺にテロ事件が発生していることから、特に4月12日と13日がシンハラ・タミル正月であることから、注意を喚起している。対応として、祝典などの行事が開催されている地域に近づかない、大勢の人々が集まる公共の場所や施設などでは周囲に注意を払い、滞在時間をできるだけ短くする、外出する際にはパスポートなどの身分証明書を携行する、などをあげている。

 外務省領事局邦人テロ対策室によると、現地で警備などが強化されている可能性はあるものの、旅行者が訪れる場所が制限されている状況ではないという。また、スリランカ航空(UL)は、「現在のところ全く問題なく運航しており、現地も日常どおり。予約キャンセルも出ていない」とコメントしている。ただし、スリランカへの渡航については「昨年から縮小しており、需要への影響が心配」と、ゴールデンウィークを控えたピーク期を含む影響の長期化に懸念を示している。


▽外務省 海外安全ホームページ(スリランカ・スポット情報)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2008C120