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受注型企画旅行の粗利率は12.39%、募集型より3ポイント高く−セミナー盛況

  • 2008年4月3日
 日本旅行業協会(JATA)によると、海外旅行収入に占める受注型企画旅行の粗利益率は12.39%で、募集型企画旅行の9.31%、手配旅行の9.10%よりも3ポイント以上高いことが分かった。これはJATAの第1種の会員を対象に調査したもの。国内旅行においては受注型が14.69%、募集型が10.95%、手配旅行が8.41%で、約5ポイントほど高く、JATA消費者相談室長の下平久人氏は「オーダーメイドパッケージとして良い提案することが収益性に結びついたという結果。今後、企画力を増し質を高めれば、受注が滝書く旅行は定着する」と強調した。

 JATAでは今年1月から3月にかけ、全国10会場で11回、受注型企画旅行推進セミナーを開催しており、合計1093名が参加。業法改正にあわせ、平成17年度から今年で3回目の開催となるが、受注型を開始した企業が年々増えており、手配のうち85%が受注型に切り替わっているという企業もあるほどで、下平氏は「考えた以上に定着している。踏み出した感がある」と、手ごたえを得たようだ。2000年度の実績では国内手配旅行が69%、海外手配旅行が62%であったのに対し、06年度には国内手配が40%、海外手配は48%。募集型と受注型の内訳は、国内募集型が40%、国内受注型が16%、海外募集型が41%、受注型が11%で、特に国内旅行は60%がパッケージ型商品となっている。

 なお、受注型企画旅行推進セミナーは平成19年度を最後に従来の形式での開催は見合わせるが、今後、地域などからの要請が在れば積極的に対応していくという。