アロハ航空（AQ）は4月1日以降、全旅客便の運航を停止し、再開はしない。日本・アジア支社を含む旅客部門の従業員、約1900名は4月1日付けで解雇となる。AQ日本・アジア支社では現在、現在の発券済み、および予約済みの日本人旅客の数、現地の情報を含め、「日本に情報が入っていない」が、最新情報はAQ本社が随時更新し、ウェブサイトで掲載していると案内する。ちなみに、AQの予約客に対し、ハワイアン航空（HA）とユナイテッド航空（UA）が援助策をホームページで案内している。

　旅行会社では各社とも、他社便で予約を取り直ししている状況。煩雑ではあるが、今のところ混乱はないようだ。希望する時刻に近い便の予約が難しい場合もあるが、まったく予約が取れないというケースはないという。

　JTBワールドバケーションズでも「現在のところ影響はない。ただし、今後のピークシーズンに向けては、現在の供給環境のままでは影響があるのでは」という。近畿日本ツーリスト（KNT）では「予約の取り直しが大変」とし、オプショナルで販売するホノルルからの日帰り離島ツアーの影響を懸念する。また、HISでは対象となる募集型企画旅行に解除権を発生させ、予約客に確認の上、旅行継続を希望する人には他社便へ誘導。現地のツアー客には現地支店が連絡をとり、対応しているという。手配旅行については変更・キャンセルは通常規定とし、要望に合わせて他社への取り直しをするが、実費の差額は徴収する。今後の見通しについても「影響はあり、困る」と語る。ただ、回答を得た旅行会社の多くは、ハワイ間を移動するツアーは設定数や申し込み数が少なく、商品造成面では、そこまで大きな影響はないだろうとする。

　そのほか、予約の取り直しの際に「問題が発生する可能性も」との声が上がった。航空券の種類により、差額が発生したり、席の状況から上級クラスの予約を取らざるを得ず、追加金が発生するケースについてだ。本来は旅行会社は免責であるが、従来の商習慣では消費者から差額を収受できず、「旅行会社が差額を負う対応が増えるのでは」という。また、航空券のみ手配、及び直接購入した個人旅行者が現地で初めて運航停止を知るケースも考えられるが、その際の対応体制も「分からない」（AQ日本・アジア支社）としており、空港で混乱が生じることも想定される。


▽アロハ航空のお知らせ
http://www.alohaairlines.com/home/home.php


▽ユナイテッド航空のお知らせ
http://www.united.com/page/article/0,6722,52609,00.html


▽ハワイアン航空のお知らせ
http://www.hawaiianair.com/AboutUs/Pages/AlohaAssistance.aspx
TEL：1-877-892-8896（特設トールフリー）


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