2008春闘状況、JTBビジネスネットワーク、阪急交通社など新たに4社合意

  • 2008年3月31日
 サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合)によると3月27日までに、2008年度春闘で合意が得られたのは下記の通り。

<合意>
・JTBビジネスネットワーク
 賃金改善:役割成果給の改訂に必要な原資の確保
 同時要求項目:裁判員制度に対応した労働条件整備、JTBグループ最賃
 一時金:年間3.0ヶ月(夏期1.5ヶ月、冬期1.5ヶ月)ただし、社の決算数値に多大な影響が生じることが予想される場合は別途協議

・日本旅行オーエムシートラベル支部
 賃金改善:現行制度の中で賃金改訂を行なう
 同時要求項目:人事制度検討委員会の設置
 一時金:社員 夏期1.5ヶ月、契約社員 夏期1.0ヶ月※冬期一時金については継続協議

・郵船トラベル
 賃金改善:人事賃金制度の厳格な運用(制度に基づく定期昇給)、標令給・職能給の賃金改善
 同時要求項目:嘱託に関わる諸制度確立に向けた労使設置会設置の要求、社宅入居規則改訂に関する要求
 一時金:年間4.8ヶ月(夏2.4ヶ月、冬2.4ヶ月)

・阪急交通社
 賃金改善:賃金規則に則った定期昇給の実施
 一時金:固定部分(非連動)3.7ヶ月+会社業績連動部分(事業会社毎)



▽3月25日までの状況

<合意>
・京王観光
 賃金改善:正社員(一般職)/キャリアスタッフ及びパート社員の賃金は現行どおり
 同時要求項目:裁判員休暇制度有給新設
 一時金:年間3.5ヶ月±α(夏期1.0ヶ月、冬期1.0ヶ月、春期(平均)1.5ヶ月±α)

<大筋合意>
・JTB北海道
 賃金改善:賃金改善に必要な原資の確保(総合職・一般職社員)、専門職社員・ユニバーサル社員・契約社員A・エキスパートフレンズの月手当ての改訂に必要な原資の確保
 同時要求項目:裁判員制度に対応した労働条件整備、JTBグループ最賃

・JTB東北
 賃金改善:平均1.88%(社員・Fスタッフ・エキスパートフレンズ)、契約社員・嘱託社員・エキスパートシニア社員の賃金改善原資確保
 同時要求項目:裁判員制度に対応した労働条件整備、JTBグループ最賃

・JTB関東
 賃金改善:平均2.0%(Pコース・Eコース社員、コミュニティースタッフ、Aスタッフ、契約社員、事務嘱託、エキスパートフレンズ
 同時要求項目:裁判員制度に対応した労働条件整備、諸課題解決にむけた労使検討委員会の設置、JTBグループ最賃

・JTB首都圏
 賃金改善:平均2.5%(G・S社員、Fスタッフ、エキスパートフレンズ)、業績対応報酬組合員・契約社員・事務嘱託の賃金改訂
 同時要求項目:裁判員制度に対応した労働条件整備、JTBグループ最賃

・JTB中部
 賃金改善:平均3.8%(社員、Jスタッフ)を総原資として確保、契約社員・事務嘱託の賃金改訂
 同時要求項目:裁判員制度に対応した労働条件整備、仕事と家庭の両立支援推進にむけた提言を踏まえた2008年度中のミニマム・スタンダードの実践、JTBグループ最賃

・JTB中部東海地本
 賃金改善:社員・Jスタッフの役割成果給の改訂に必要な原資の確保、G社員の本給定昇、役割成果給の改訂に必要な原資の確保
 同時要求項目:裁判員制度に対応した労働条件整備、仕事と家庭の両立支援推進を目的とした労使委員会の設置、JTBグループ最賃

・JTB西日本
 賃金改善:平均2.0%以上(G・E社員、契約社員・事務嘱託、Aスタッフ・契約スタッフ)
 同時要求項目:仕事と家庭の両立支援に関する制度の拡充にむけた具体的取り組み、JTBグループ最賃・Aスタッフ最賃

・JTB中国四国
 賃金改善:平均2.38%(G・L社員、Aスタッフ)、契約社員・事務嘱託・エキスパートフレンズの賃金改訂原資確保
 同時要求項目:裁判員制度に対応した労働条件整備、仕事と私生活の両立支援推進にむけた具体的取り組み、JTBグループ最賃・Aスタッフ最賃

・JTB九州
 賃金改善:平均2.00%以上(G・E社員、契約社員・事務嘱託、Aスタッフ・契約スタッフ)
 同時要求項目:裁判員制度に対応した労働条件整備、育児休業制度の拡充、JTBグループ最賃

・JTBグローバルマーケティング&トラベル
 賃金改善:平均3.20%(G・P職社員、エキスパート職社員、有機契約スタッフ、エキスパートフレンズ、常勤事務嘱託)
 同時要求項目:裁判員制度に対応した労働条件整備、中途採用制度、特別勤務枠内徹底にむけたアクションプラン策定と実践、ダイバーシティの実現、JTBグループ最賃

・名鉄観光サービス
 賃金改善:現行賃金制度維持原資(定期昇給見合い分)
 同時要求項目:年次有給休暇の取得条件の改善、裁判員休暇(有給)

・日本旅行
 賃金改善:現行制度の枠内で一定の運用
 一時金:夏期1.5ヶ月(社員)、夏期1.0ヶ月(契約社員)、夏期0.7ヶ月(セールス契約社員)

・郵船航空サービス
 賃金改善:マトリクス昇給率による定期昇給額・非管理職平均5573円、役割給改定による昇給額・非管理職平均2450円
 一時金:業績連動により算出した箇月数支給(夏:50%、冬:50%)