リージェント・セブンシーズ、新造船を計画、品質高め、イールド向上へ

今年1月、アメリカの投資会社であるアポロ・マネジメントがカールソン・カンパニーからリージェントを買収したが、ソイ氏は「商品やデスティネーション、人事体制に変更はない」と説明。さらにアポロがカジノやホテルなどに出資しているほか、オシアナクルーズとNCLにも資本を投下していることを紹介し、「新造船を作る計画で今年末には正式に発表できる。これはカールソン傘下ではなかったこと」と、充実したクルーズの提供に向けたアポロとセブンシーズの姿勢を強調した。アポロは現在より、さらにイールドを高めたい考えで、新造船では船の大きさは従来とあまり変わらないものの、客室を従来の350平方フィート(約32平方メートル)より広い、400から450平方フィート(約40平方メートル)程度まで広げ、より品質の高い客船を考えているという。
ラグジュアリーシップはリージェントのほか、クリスタルクルーズ、シルバーシーの3社で、市場は20万人ほど。ソイ氏は「そのなかでリージェントは約6万5000人で、全体を牽引していくのはリージェント」と、力を込めた。
なお、リージェントの乗客に占めるインターナショナル市場の割合は、数年前の6%から14%程度と年々増加傾向にある。特に、オーストラリア、イギリス、南アフリカ、フランスの動きが強い。また、アジアも増えてきており、日本と台湾、香港、韓国が目立っているという。ただし、「日本に期待しているが、日本を含めアジアは予約が遅い。良い客室や希望の日にち、デスティネーションを抑えたいなら、1日でも早い予約を」と、促した。