コンチネンタル航空、今年は周年事業を前面に−チャーターの機会もうかがう

  • 2008年3月25日
 コンチネンタル航空(CO)は今年度の日本市場での展開について、8都市就航のグアム線を「ホームタウンエアライン」としてさらなる浸透と、近畿日本ツーリストとのロタ島へのチャーター便展開、中小規模の都市でのチャーター便就航、成田、羽田の両空港を活用した東京発の増便を視野に展開していく。先週末、CO日本支社長のチャールズ・ダンカン氏が明らかにしたもので、2009年3月に開港する静岡空港については、羽田、名古屋空港を使う人たちを対象としたプロモーションを行っているが、「新幹線で品川、名古屋に約40分と距離的に難しいと想定される」とし、チャーター便については検討の余地があるとの考え。

 日本市場では、これまでも就航各都市で、地元の空港を利用して海外旅行にいけるという利便性を打ち出しており、今年もこの方針を継続。特に、名古屋線は就航25周年、岡山線、新潟線がそれぞれ10周年を迎え、周年事業を契機とした需要拡大をめざす。また、成田/ニューヨーク線も秋に10周年を迎え、需要拡大をめざしたプロモーションとして、ニューヨークの魅力をアピールするPR活動を通じ、ブルックリン、ハーレムなどを打ち出す。また、記念事業としては、福岡線で就航以来、累計の旅客数が今週にも100万人に達することから、これを記念したイベントも予定している。

 チャーター便展開のうち、羽田空港の利用について、「キャセイパシフィック航空が実施する(日中に機材を駐機する)かたちでは運航しない。昨年、チャーター便を運航したが折り返し運航する形態であれば、興味ある」として、機会をみながら、羽田を活用したチャーター便を運航するという。また、中小規模の都市として、北海道・中標津や長野・松本などをあげ、新たなデスティネーションへの運航を視野に入れ、こうした新市場の開発は継続的に実施していくという。