QHI、ダイナミック・システム稼動−新しい旅行商品の販売を積極的に

オンライン販売は、消費者への直接販売について本日から稼動。これは航空券の販売、ホテル予約などで構成しており、ホテル予約はQHI本社のシステムに直結しており、オーストラリア国内のホテルだけで約430軒が即時に予約でき、消費者は多くの選択肢と旅行の自由度が高まる。
また、6月1日をめどに、旅行業界向けのシステムを稼動する。これにより、消費者と義業界向けとあわせ、第一段階のシステム整備を終える。業界用ウェブは、アフィリエイト形式で参画する旅行会社のサイト上でQHIの予約システムが利用できるもの。既に中小規模の旅行会社に対して打診をしており、反応も「各社とも上々」(QHI取締役事業本部長の遠藤昌寿氏)という。
▽航空会社の旅行会社の位置づけ−QHIで「マーケットの反応を直視」
大阪、名古屋市場はQFからジェットスター航空(JQ)へ移管され、QHIは両市場と札幌での営業展開は継続している。規模こそ縮小したものの、QHIの役割は「JQの販売、QFコードシェア座席の販売、さらにQFグループとしての協力」を主眼に、「航空座席、ホテル、ランドをパッケージツアー、手配旅行、ホテル、オプションとそれぞれの分野で販売できる強み」を活かしていく。これはオンラインでの消費者への直販だけでなく、オーストラリア本社が仕入れる客室、昨年7月にオーストラリアで設立したツアーイーストが仕入れる各種ツアーなど、確実な仕入れと豊富な量、信用力を活かし、「QHIでワンストップ販売ができる優位性を武器に、QHIスタッフがオーストラリアのスペシャリストとしてスキルの向上を図っていく」(遠藤氏)ことで、中小の旅行会社のニーズを着実に取り込んでいく考え。さらに、ウェブの強みを活用し、専門性の高い商品群を増やしていく。
また、荻野氏はQFとして「新しい旅行スタイルを提案する」という考えを示しているが、「売れ筋のパッケージツアーとともに、リゾート、島などオーストラリアのあらゆる素材を市場に紹介していきたい。航空会社が取り組むデスティネーション・プロモーションの役割も担い、新しいデスティネーションや旅のスタイルを育んでいく」とQHIの消費者へ向けたメッセージを説明。具体的な旅行商品という形で、旅行会社が新商品で取るリスクを航空会社の旅行会社という立場を活用しながら、戦略的な商品を市場に投入しつつ、旅行会社との協同も意識しながら今後の営業展開を進める考えだ。