日中航空交渉、「自由化」めざす基本線は一致−鈴木航空局長

  • 2008年3月10日
 鈴木久泰航空局長は、先ごろの日中航空交渉が不調に終わったことに関し、「日本と中国間が『自由化』をめざして交渉をしていく方向性に変わりはない」として、継続して協議を続けていく姿勢を示した。これは2月末の日中航空交渉において、中国側が現在制限を加える北京、上海の2空港に加え、他の複数の空港について制限を加えたいとの意向を伝えてきたため、交渉では進展がなかった。ただし、鈴木局長は互いに自由化に向けては一致していることから、「今後、あらためて頭を冷やしながら、交渉していく」とした。

 また、北京オリンピックを前に、北京南苑空港と羽田間の旅客チャーター便の実現については、「中国民用航空総局は実現したいと思っているが、軍の管理のため、中国政府内の決定が最優先なのでは」と語り、中国政府の調整が進めば、一気に実現に至るという可能性を示した。


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