キャセイパシフィック航空CEO、香港国際空港で3本目の滑走路の必要性を強調

  • 2008年3月6日
 キャセイパシフィック航空(CX)の最高経営責任者トニー・タイラー氏は香港で開催された「Greener Skies 2008」において、香港国際空港の第三滑走路の実行可能性の研究に、空港について豊富な見識を持つ航空会社が主要メンバーとなり、議論する必要性を強調した。タイラー氏は、航空業の発展する珠江デルタ地帯にある5空港の中でも香港は最も成功を収めており、効率の高いハブ機能を有しているとしつつ、この地域の航空事業の発展をめざし調整は必要であるものの、香港のハブ機能は損なわれてはいけない、としている。広州や上海のハブ空港に新たな滑走路建設が計画されており、早急に第3滑走路に着手しない場合、競争優位性を他社に譲り渡すことになるとの見方も示す。また、香港国際空港と深セン空港を結ぶ鉄道路線は、飛行機に乗り継ぐために列車を利用する理由がない、として第三滑走路の代替案には及ばないとしている。