日中航空協議、合意得られず−中国が新たに制限要望、チャーターも進展なし

  • 2008年3月4日
 2月27日から29日まで中国の済南で開催された、日本と中国の航空当局間協議は、中国国内の大都市圏空港の取扱について合意が得られず、引き続き協議していくこととなった。

 現在、日本と中国間では、日本の成田、関空、中部と、中国の北京首都空港、上海浦東の計5つの空港についてスロットの制限を設けている。これについて、日本側がアジアゲートウェイ構想に基づき、関空と中部の自由化の対価として中国側に北京または上海のどちらかの自由化を求めたが、中国側はさらに他の大都市圏の数ヶ所の空港について制限を設ける要望であっため、合意に至らなかった。この要望の取り下げがない限り、自由化の進展ができず、協議できないことから、次回の開催は未定だ。

 なお、今回の航空協議では、軍が管理者である北京南苑空港と羽田間の旅客チャーターについての情報交換も目的となっていたが、軍からの了解が得られておらず、進展はなかった。ただ、日本と中国両国でチャーター実現の意向に変わりはなく、今後も意見交換などの取組みを推進していくという。


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