問 次のうち、ブダペストに並び、ハンガリーで最初に登録された世界遺産は次のうちどれか
A ホルトバージ国立公園
B ホッロークー古村落
C ペーチの初期キリスト教徒の墓地
D アッグテレクとスロバキア・カルストの洞窟群
――正解は最下行へ
ココに注目!
▽8つの世界遺産を誇るデスティネーション

ハンガリーは、日本の4分の1ほどの約9万3000平方メートルの国土に、8つの世界遺産を有する観光資源に富んだ国。四方をヨーロッパの国々に囲まれ、幾たびの侵略に遭いながらも、独自の言語や民謡などを備え、貴重な文化財が数多く残る。また、温泉や洞窟、西・中央ヨーロッパ最大の湖「バラトン湖」など、自然を目的とする観光も豊富。これらの観光素材と各種の世界遺産を組み合わせ、印象的なハンガリー旅行を演出したい。
▽村として最初に登録された世界遺産
ハンガリーの世界遺産といえば、ブダペストのドナウ川河岸とブダ城地区(およびアンドラーシ通り)2002年に追加登録)がハンガリーで最初に登録され、観光地としても有名でだが、「ホッロークー古村落」もブダペストと同時に登録された世界遺産だ。

村が世界遺産に登録されたのは、ホッロークー古村落が全世界でも初めて。チェルハート山地の懐に抱かれた、ひなびた山村には中世そのままの世界が広がる。例えば、「生きた博物館村」にある58棟の保存家屋と白いローマカトリック教会は、1909年の火事に遭ったものの、その後の再建時の姿を今もとどめている。また、200年前の郵便配達人のコスチュームや武器を展示した郵便博物館、機織道具を展示した織物館、伝統的な暮らしや三世代家族の生活習慣などを紹介した農村博物館など、当時を髣髴とさせる観光施設が充実。民芸館では観光客向けのフォークロア・プログラムも開かれる。このほか、村近くのサールの丘に建つ13世紀に築城した城の
上からの眺望もおすすめだ。
▽唯一の自然遺産に登録された洞窟群
ハンガリーの世界遺産のうち、1995年に登録された「アグテレクとスロバキア・カルストの洞窟群」は、唯一の自然遺産。ブダペストから北西へ約230キロメートルほどのアグテレク・カルスト地帯に、このヨーロッパ最大の鍾乳洞がある。最も長いバラドラ洞は、枝分かれした支洞を含めると25キロメートルにおよび、隣国のスロバキアまで続く。

鍾乳洞は地質学的には約2百万年前から鍾乳洞が形成され始めたとされる。鍾乳洞内では、水滴に含まれた炭酸カルシウムが析出してできたさまざまな色や形や長さの鍾乳石と石筍を見て回る、ガイド付きツアーが観光のメインだが、洞内の巨大空間では、オペラやクラシックコンサートも開催されることもある。また、周辺には石灰華のある露天のエゲルサローク温泉やミシュコルツタポルツァ洞窟温泉、さらにバロックの街と呼ばれ、赤ワインの名産地としても人気のあるエゲルがあり、各地を組み込んだツアーの造成が可能だ。
▽関連情報
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ハンガリー政観、シェンゲン協定の実施を正式に発表、空路は08年3月末から(2007/12/25)
正解 B