1月の出国者数、3.2%減の136万3000人−訪日外客は15%増と好調維持

  • 2008年2月29日
 国際観光振興機構(JNTO)によると、2008年1月の日本人出国者数は、前年比3.2%減の136万3000人となった。JNTOでは、円安や若年層の海外旅行離れを要因としてあげ、中国の食品関連の報道やパキスタンの非常事態宣言と元首相暗殺意向の政治的混迷なども、それら地域への旅行を阻害したと分析している。年代別では、60代以上が好調なものの、20代と30代、そして50代のそれぞれ男女が減少しており、全体の伸びを押し下げている。

 訪日外客数は、15.2%増の71万1800人となり、1月としては初めて70万人台を記録。特に、韓国と中国、タイ、オーストラリア、ドイツ、フランスなどで過去最高となった。特に、香港からのチャーター便運航、シンガポールやオーストラリアからのスキー旅行の人気上昇などがプラス要因。ただし、アメリカは0.1%減の5万4100人、イギリスは11.2%減の1万5200人であった。