インタビュー−ニュージーランド航空 日本・韓国地区マーケティング本部長 日下部真一氏
「行ってみるといい国」から「行きたい国」へ
国を代表する航空会社として、ニュージーランドの魅力を伝える
先ごろ、ニュージーランド航空(NZ)は、ニュージーランド旅行の魅力を体感できるサイト「360゜New Zealand〜風味絶景〜」を立ち上げた。NZ日本・韓国地区マーケティング本部長の日下部真一氏は「国を代表する航空会社として需要喚起に積極的にアプローチする」とその意図を語る。ニュージーランドを訪れたことのある人は、その良さを感じてくれている。しかし、行ったことのない人は、羊や大自然などの「何となく良さそう」とのおぼろげなイメージを抱くだけで、「いつか行きたい」で終わってしまうことが多い。そうした実情をふまえ、本当の良さを知ってもらうために今回のサイトを開設した。
サイトはストーリー仕立てで、人気の観光地の360度のパノラマ映像を使用し、サイト訪問者が、実際に旅行をして風景を見渡している感覚になるような構成とした。また、サイト作成の取材に訪れた際、その場で出会った人に声をかけてインタビューを敢行。住人が語る現地の様子を動画、スナップ写真などで表現し、自然体のニュージーランドの姿を伝えることに力を注いだ。
▽ウェブサイトという媒体だからこそできる効果的な需要喚起を
さまざまな媒体の中からウェブサイトを選んだ理由は、現在の消費者の行動パターンから、旅行を選ぶ際にウェブが占める割合が大きくなっているから。「旅行を楽しんでいるアクティブな団塊世代やシニア層も、ウェブを上手に活用している人が予想以上に多い」と、各年代層へのアプローチもねらう。また、ウェブサイトの表現方法は多彩で、テレビなどと比べ、需要を喚起してから実際の購買行動に至るまでのタイムラグが短いメリットもある。
「旅をしている感覚を楽しんでほしい」と、ウェブだからこそ出来る仕掛けも入れた。例えば、バーチャルツアーをしている最中、写真を撮る行為と同様に画面内をクリックすると、写真を保存できる。この写真を友人にコメントとともに送付できるなど、話のきっかけを生み出すことが出来る。「ニュージーランドを訪れた経験のある人が、こうした機能を使って、訪れたことの無い人に奨めていただければ」と期待する。
今回は、キャンペーンとして開設したサイトだが、「2月に黄葉が印象的な秋のニュージーランドを表現し、4月から5月出発の旅行需要に繋げたい。ピーク期の夏だけでなく、春や秋にも楽しめる素材も多く、旅行需要の平準化にも寄与すると良いのでは」と、四季それぞれのよさをアピールしたいとの構想も抱く。短期的には、旅行会社の売上増をめざし、中長期的には、より具体的なニュージーランドの旅のイメージを持ってもらうことで、「いつか」ではなく一年以内くらいの時期にデスティネーションの候補地として検討してもらえるようにしていく考えだ。
▽“キウイホスピタリティ”が支えるクオリティを全面に
現在、日本からのニュージーランドへの旅行者数は多いとはいえない。しかし、「これは可能性を秘めた層が多くいることとも捉えられる」と前向き。ただし、ニュージーランドはパッケージツアーでもある程度の価格であり、クオリティを訴えていかなければならないとも考える。
ニュージーランドが自慢する要素の一つが安全性や衛生面など。「旅行の基本となるものが備わっており、少しの勇気をもってもらえれば世界が広がり、もっと楽しんでもらえる」と、サイトではこの気さくで親切な“キウイホスピタリティ”を感じてもらえるように配慮した。「自由時間に一人で行動して道に迷っても、近くの民家に入って尋ねれば親切に応対してくれる。このようなワクワク、ドキドキといった旅の雰囲気を少しでも伝えていきたい」。
▽360゜New Zealand 〜風味絶景〜
http://www.360nz.jp
▽関連記事
◆ニュージーランド航空、ニュージーランドを体感できるサイト開設(2008/02/15)
国を代表する航空会社として、ニュージーランドの魅力を伝える

サイトはストーリー仕立てで、人気の観光地の360度のパノラマ映像を使用し、サイト訪問者が、実際に旅行をして風景を見渡している感覚になるような構成とした。また、サイト作成の取材に訪れた際、その場で出会った人に声をかけてインタビューを敢行。住人が語る現地の様子を動画、スナップ写真などで表現し、自然体のニュージーランドの姿を伝えることに力を注いだ。
▽ウェブサイトという媒体だからこそできる効果的な需要喚起を
さまざまな媒体の中からウェブサイトを選んだ理由は、現在の消費者の行動パターンから、旅行を選ぶ際にウェブが占める割合が大きくなっているから。「旅行を楽しんでいるアクティブな団塊世代やシニア層も、ウェブを上手に活用している人が予想以上に多い」と、各年代層へのアプローチもねらう。また、ウェブサイトの表現方法は多彩で、テレビなどと比べ、需要を喚起してから実際の購買行動に至るまでのタイムラグが短いメリットもある。
「旅をしている感覚を楽しんでほしい」と、ウェブだからこそ出来る仕掛けも入れた。例えば、バーチャルツアーをしている最中、写真を撮る行為と同様に画面内をクリックすると、写真を保存できる。この写真を友人にコメントとともに送付できるなど、話のきっかけを生み出すことが出来る。「ニュージーランドを訪れた経験のある人が、こうした機能を使って、訪れたことの無い人に奨めていただければ」と期待する。
今回は、キャンペーンとして開設したサイトだが、「2月に黄葉が印象的な秋のニュージーランドを表現し、4月から5月出発の旅行需要に繋げたい。ピーク期の夏だけでなく、春や秋にも楽しめる素材も多く、旅行需要の平準化にも寄与すると良いのでは」と、四季それぞれのよさをアピールしたいとの構想も抱く。短期的には、旅行会社の売上増をめざし、中長期的には、より具体的なニュージーランドの旅のイメージを持ってもらうことで、「いつか」ではなく一年以内くらいの時期にデスティネーションの候補地として検討してもらえるようにしていく考えだ。
▽“キウイホスピタリティ”が支えるクオリティを全面に

ニュージーランドが自慢する要素の一つが安全性や衛生面など。「旅行の基本となるものが備わっており、少しの勇気をもってもらえれば世界が広がり、もっと楽しんでもらえる」と、サイトではこの気さくで親切な“キウイホスピタリティ”を感じてもらえるように配慮した。「自由時間に一人で行動して道に迷っても、近くの民家に入って尋ねれば親切に応対してくれる。このようなワクワク、ドキドキといった旅の雰囲気を少しでも伝えていきたい」。
▽360゜New Zealand 〜風味絶景〜
http://www.360nz.jp
▽関連記事
◆ニュージーランド航空、ニュージーランドを体感できるサイト開設(2008/02/15)