「旅行業界が率先して有給休暇の取得を」−旅行機会の創出で、花角課長

  • 2008年2月27日
 JATA経営フォーラム2008分科会H「渡航者2000万人目標は達成できるか?」において、国土交通省総合政策局観光事業課長の花角英世氏は有給休暇の取得率の向上を「旅行業界から始めて欲しい」と呼びかけた。会場での議論から、有給休暇を取得するように、旅行業界と国でキャンペーンを展開するといった案に対して答えたもの。花角氏は「海外だけでなく、国内旅行の分野でも休暇はきわめて重要な課題」との認識を示しながら、「旅行業界からはじめ、各社の有給休暇取得率を発表して欲しい。これを受け、経済団体等にも働きかける大きな材料になる」と、旅行業界の率先した行動を求めた。

 また、政府でもワーク・ライフ・バランス推進官民トップ会議において、「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」、「仕事と生活の調和推進のための行動指針」を策定し、10年後には年次有給休暇の消化率100%を目指しており、観光部門については「観光庁の創設を前に、絵空事とならないように自ら取得するようにしている」とし、旅行業界に対しても行動を促した。