ワールドトラベルシステム、スカイレップの検索速度を向上−特許も取得

  • 2008年2月26日
 ワールドトラベルシステムは2002年から稼動する「SkyRep(スカイレップ)」の検索速度を大幅に向上した。これは旅程検索と料金計算の速度を高めたもので、従来と比べ2倍から10倍程度の速度を実現したもの。これまでも利用する旅行会社から、旅程検索のスピードを高める要望を受けており、1都市往復の旅程を中心に速度を大幅に向上しているところだ。具体的には、日本発着の国際線直行便、利用頻度の高い経由便の残席情報を複数のGDSやCRSから定期的に情報を受け取る機能を構築し、空席紹介やプラン作成、料金計算、ルート選定など、スカイレップ独自にキャッシュデータを保存することで、速度の向上を図った。このため、GDSやCRSへの問い合わせる通信時間を短縮し、独自のキャッシュデータからスピード化が実現したという。

 また、WTSはスカイレップの中核機能である「フライトプラン作成装置」について特許権を取得した。特許番号は「特許第4074094号」、発明の名称は「フライトプラン作成装置」で、出発日、出発都市、複数の訪問都市、帰国日、帰国都市などを入力し、条件にあった登録済みのデータから選びだし、最適プランや料金の安い順、直行や経由便等の結果を示すもの。スカイレップ開設から5年以上が経過しているものの、複数都市周遊を実現する仕組みが他社から出ておらず、WTSでは今回特許を取得した際の先進性や独自性が証明されたとしている。