アクセスランキング、1位はJL・NHの燃油値上げ、2位は下限撤廃後の動向

  • 2008年2月23日
[総評] 最近、鉄道ブームで「鉄子」という言葉をよく耳にしますが、今週、首都圏を中心としたラジオ局「J-wave」で、海外の鉄道の旅をお話しさせていただきました。業界には、私よりずっと詳しい方がおられますが、「海外旅行に行く!」という雰囲気作りにお役に立てば、という気持ちからお受けしました(放送の内容はコチラ)。私たちトラベルビジョンは、海外旅行の需要増をめざし、あるいは市場を拡大するJATAの2000万人も応援していきます(12)が、業界の商売に直接つながる活動に少しでも貢献できればと思います。

 さて、もう1つランキング以外の気になるテーマが若年層の海外旅行。オーマイニュースで、若年層が海外旅行に行かなくなったことについて取り上げていますが(詳細はコチラ)、記事だけでなく、寄せられているコメントも考えさせられます。海外旅行へ行こうと騒ぎたててもダメ、騒がなくても行かない。香港政府観光局の加納局長をはじめ、この問題への強い問題意識は感じられるものの、業界の若い人たちを主体にアイデアや意見、案などを集めなければ、未来への展望が開けないように思います(ツーリズム・マーケティング研究所でも取り上げています「20代若者は皆消費をしないのか」)。

 そうした需要喚起に取り組む中での、燃油費のさらなる値上げはどう影響するのでしょう。JALは1月から3月の需要は値上げの影響は大きくないとの見方を示していますが、消費者には「海外に行くことは損だよ」という認識が広まっているとも聞いており、悩ましいところ。リピーターに牽引役を果たしてもらいながら、航空自由化をはじめ、下限撤廃などの競争環境が整い、消費者を含めた、旅行業界全体の盛り上がりに期待したいところです。(鈴木)


▽トラベルビジョン・記事ランキング(2月第3週:2月18日〜2月22日午後6時)
第1位
ANAグループ、燃油サーチャージ値上げ−改定基準を変更し頻繁な改定避ける(2008/2/18)
JALグループ、燃油サーチャージ値上げ−日系2社、適用額の水準が同レベルに(2008/2/21)

第2位
国交省、運賃下限撤廃後に外航約20社が申請−「驚くほどの運賃はない」(2008/2/20)

第3位
アシアナ航空、格安航空会社に出資、直接経営へ−「日本就航の可能性高い」(2008/2/18)

第4位
全日空、羽田/香港定期チャーター便を販売開始−週末レジャー需要にも期待(2008/2/20)

第5位
100%eチケット化まであと100日−全世界のeチケット化率は93%に(2008/2/22)

第6位
全日空、4月めど成田/ムンバイ線デイリー化−当面は中部/広州線機材活用(2008/2/19)

第7位
大韓航空、エアバスA380型機を3機追加発注−成田就航を視野に(2008/2/20)

第8位
旅行業1月の倒産件数、前年同の3件、負債総額は6.5億円(2008/2/18)

第9位
楽天トラベル、流通総額は22%増−今期にも「単月泊数でJTBを抜く」(2008/2/18)

第10位
スカイゲート、歩き方サイトの航空券販売事業を譲受−強み活かし共同運営へ(2008/2/19)