エミレーツ、ヒースローなど3空港で無線ICタグ実験実施

  • 2008年2月20日
 エミレーツ航空(EK)は、ヒースローとドバイ、香港の3空港と協力し、最新型の荷物用無線ICタグ(RFID)の試験運用を実施する。期間は6ヶ月間で、EKは約200万UAEディルハム(約5874万円)を投資、合計で約50万個の荷物にRFIDを付けて運用する予定。EKは、超大型のエアバスA380型機の導入により取扱荷物の大幅な増加も想定しており、新技術の開発に注力している。

 EKでは、「これまで行われてきた小規模なRFIDの試験で、タグの誤認識などがほぼ無くなり、効率性や顧客満足の向上が証明された。今回は、3ヶ所の巨大なハブ空港で実施することで、バゲージハンドリングの最も望ましいシナリオを探し出す」考え。試験運用の結果は国際航空運送協会(IATA)と共有する。

 なお、RFIDは、出発から到着まであらゆる段階でトラッキングされ、紛失のリスクを減少できるほか、将来的には荷物受け取りの際、荷物が出る頃に旅行者にメールで知らせることなども可能になるという。