[総評]　今週も先週に引き続きゴーイングの件が1位になりました。2位は楽天トラベルの総合旅行サイトをめざすこと、3位は全日空の燃油サーチャージの方針と続きました。先週と同じテーマの記事が多くランクインしているようです。

　ランク外ではありますが、今週はANAセールスが北京オリンピック観戦商品をだし、「いよいよ」という雰囲気が漂ってきました。餃子関連で中国への観光需要に懸念する向きもあったものの、何とか乗り切りたいところ。主要旅行会社の総取扱額でも触れましたが、足元の状況がいまひとつ。オリンピックを起爆剤として活用するだけでなく、KNTツーリストのように需要のピークをオリンピック前後に持っていく対策など、うまく利用していきたいところです。

　また、いつもよりクルーズ関連のニュースが多くあったような気がします。プリンセス・クルーズの新造船、ロイヤル・カリビアン、ラプソディ・オブ・ザ・シーズが日本寄航、OTAがマジェスティック・アメリカ・ラインとGSA契約、シルバーシーの2009年スケジュール、にっぽん丸の南米と南洋クルーズ料金設定などがあり、各社仕込みどきといった感じでしょうか。ホールセール商品も販売では上期のゴールデンウィーク商戦を視野に力が入ているのでしょうが、企画は下期に向けて動き出していることでしょう。

　ランキング内の記事では、楽天トラベルの動きが気になります。国内ではじわじわと規模を拡大していることを実感します。親会社の楽天が海外戦略を始めている現在、トラベル事業としてはグアム、上海、ソウルそしてタイ以外にどのように拡がりを確保していくのか、注目したいところです。（鈴木）



▽トラベルビジョン・記事ランキング（2月第2週：2月12日〜2月15日午後6時）
第1位
◆航空局が情報収集を開始−ゴーイング問題の搭乗拒否関連で（2008/2/12）
◆国交省、ゴーイング問題で情報収集着手も全体像みえず−過去の事例確認も（2008/2/13）

第2位
◆楽天トラベル、宿泊単品から総合旅行サイトへ−岡武社長「競合はリアル店舗」（2008/2/13）

第3位
◆全日空、燃油サーチャージの仕組みはほぼ現行同様か、15日に改定を発表（2008/2/14）

第4位
◆JALグ、第3四半期の連結営業利益は825.8億円−国際線でもイールド改善進む（2008/2/12）

第5位
◆ビザまめ知識（6）−ビザトラブルとは何か（2008/2/14）

第6位
◆大韓航空、07年の営業収益は28％増−08年はサンパウロ線を就航へ（2008/2/12）

第7位
◆KNTツーリスト、「初きゃん」に計11万通の応募−社名浸透に期待（2008/2/12）

第8位
◆トップインタビュー：BOAR会長チャールズ・ダンカン氏（コンチネンタル航空日本支社長）（2008/2/13）

第9位
◆主要旅行会社、12月の総取扱額は6％増、海外5.4％増−足元は伸び悩み（2008/2/14）

第10位
◆IATAビジニャーニ氏、「靴は脱ぐ？脱がない？」−セキュリティは各国統一を（2008/2/15）