日本航空、欧州行きに平日運賃と週末運賃、欧州、豪州行きのPEXも設定

  • 2008年2月15日
 日本航空(JL)は2008年上期のヨーロッパ行きのキャリア普通運賃を設定し、2月14 日に国土交通省に届け出た。08年度から同方面のIATA普通運賃の算定方式が変更し、平日運賃と週末運賃が廃止されたことを受け、需要バランスを考慮して独自に設定したもの。運賃額はロンドン行きの場合、ビジネスクラスの往復でIATA普通運賃が109万2800円のところ、JLの平日運賃は103万円、週末運賃が109万円。エコノミークラス往復はIATA普通運賃が85万3600円のところ、平日運賃は68万円、週末運賃が74万円で、エコノミークラスについては08年度から廃止された制限付きエコノミークラスを意識した値段設定としている。同運賃の対象は、4月1日から2009年3月31日までに日本を出発する旅程。政府認可を条件に3月3日から販売を開始する。

 また、08年度のロシアを除くヨーロッパ、およびオセアニア行きエコノミークラス割引運賃も申請、2月15日から販売を開始する。今回、出発当日まで購入を可能とする「JALエコノミーセイバー」のほか、ダイナミックプライスをオーストラリア、ニュー時ランド行きで設定。割引率が最大だったのは、東京/シドニー線の「web悟空14」のタイプCと、大阪/シドニー線の「AUスペシャルweb悟空14」で、ともに6万8000円。IATAペックス比で69.9%とし、今回は7割以上割引きとした運賃はなかった。また、ヨーロッパ行きではJALプレミアムエコノミーサービス対象の「JALエコノミーセイバープレミアム」を設定。「JALエコノミーセイバー」に約3万円上乗せした価格で販売する。


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