[総評]　今週はゴーイングの営業停止とその影響が第1位、2位にはJALの路線計画、3位は燃油サーチャージでJATAの対応と続きました。日本航空、全日空をはじめ、国際線旅客便の運航計画などに注目が集まりました。

　ゴーイング問題は、正式に事実確認がされていませんが、eチケット発券後に搭乗拒否という場合、航空会社の債務不履行であったとしても、実際に利用する旅客には関与する旅行業界の信頼低下につながりかねません。現在、調査が行なわれているようですが、正確な事実関係を突き止め、再発防止に努める必要があるでしょう。

　また、ランキングされたニュースで3位以外にも、燃油サーチャージが注目です。日系2社は普通運賃の値上げにともない、抜本的に見直しをすると表明しましたが、依然として燃油費は高騰を続けており、どこまで運賃に含むのか、旅行会社の現場からすると、引き続き別途徴収するかたちが続けられる水準となるのか、関心が高いでしょう。日本航空は2月中旬ごろに、全日空は2月末ごろに発表するとのこと。一方で、日本旅行業協会は2月下旬にも、燃油サーチャージの運賃一本化を求める要望書を航空局に提出する予定です。要望書には消費者の視点を盛り込むことから、それに対する行政側の対応にも注目していきたいと思います。


▽トラベルビジョン・記事ランキング（2月第1週：2月4日〜2月8日午後6時）

第1位
◆ゴーイングの営業停止でeチケ控え所持も搭乗拒否が発生、被害240名の見込み（2008/2/8）
◆ゴーイング、2月1日付けで営業停止に（2008/2/6）

第2位
◆JALグループ、国際線7路線で増便、競争力強化へ−08年度路線計画（2008/2/4）

第3位
◆燃油サーチャージの運賃一本化を要求−JATA、航空局に要望書を提出へ（2008/2/7）

第4位
◆日本航空、08年度普通運賃を値上げ−燃油サーチャージ額は見直しへ（2008/2/6）

第5位
◆日本と香港の航空自由化、香港エクスプレスが那覇就航へ−鹿児島、岡山も検討（2008/2/4）

第6位
◆日本アジア航空、4月に日本航空に統合、機内サービスは当面継続（2008/2/4）

第7位
◆NTBとノヴァ留学センター、破産手続を開始−JATAへの連絡はなし（2008/2/6）

第8位
◆エバー航空、関空／ロサンゼルス線を開設、関空／台北線も増便（2008/2/5）

第9位
◆全日空、08年度普通運賃値上げ−燃油サーチャージは仕組みも含め見直し（2008/2/7）

第10位
◆シンガポール航空、エアバスA380第3号機、3月18日からロンドン線に就航（2008/2/5）