ヴァージンギャラクティック、宇宙旅行のスペースシップと母機を発表

  • 2008年2月9日
 ヴァージングループの宇宙旅行会社であるヴァージンギャラクティックは、宇宙旅行で使用する「スペースシップ2」と、同機を空中発射地点まで運ぶ母機「ホワイトナイト2」の機体デザインを発表した。スペースシップ2はパイロット2名、乗客6名の計8名乗り。長さ60フィート、翼幅42フィートで、胴体部分は全てキャビンとして使用。キャビンは直径が90フィート、長さ12フィートあり、大きな丸い窓と無重力時やリクライニングシートが特徴だ。スペースシップ2の重力加速度は、頭からつま先にかかる重力が最大で3.5G、胸から背中への重力が最大6.0Gで、ロケット噴射上昇時には頭からつま先、胸から背中の両方に3.5Gがかかるが、大気圏突入時はリクライニングシートを倒すことで、胸から背中のみに6.0Gがかかることになるという。

 また、ホワイトナイトは長さ78フィート、翼幅はボーイング767-300より若干小さい140フィート。100%カーボンコンポジット材を使用する世界最大の航空機となる。両機とも製作中で、完成は今年夏の予定。その後、1年から1年半のテストフライトを経て、宇宙旅行がスタートする。

 現在、全世界で200名以上の申込客がおり、支払済み保証金総額は約3000万ドル。そのうち男性が80%で、年齢では50歳代が43%、40歳代が40%と多い。ヴァージンアトランティックでは初年度には500名、10年目までに5万人の宇宙旅行を予定。また、現在までに確定している日本人向けの座席数は、通常の2席分(ファウンダーシート)と、日本地区代公式代理店のクラブツーリズムの貸切フライト6席分で、ファウンダーシート2席分と、貸切フライトのうち4席分が販売されている。