DS模擬問題:ドイツ編

問 次のうち、「咲き誇るバロック」と称される庭園を持つ「ルートヴィヒスブルク宮殿」に最も近い都市はどれか
A シュトゥットガルト
B ミュンヘン
C フュッセン
D フランクフルト
――正解は最下行へ
ココに注目!

ドイツには2万5000以上の宮殿・古城があり、特に17世紀から18世紀に広まったバロック宮殿の多くは美しい庭園を持つものが多く、一般観光はもちろん、ガーデニングファンにも訴求できる素材である。ドイツ観光局は2008年のイヤーテーマを「ドイツの宮殿と庭園−ロマンチック・ドイツ」に設定しており、今後の露出増加が予想される。
美しい庭園を持つ宮殿では、「リンダーホフ城」「ヘレンキームゼー宮殿」などルートヴィヒ2世の城が代表格。
また、シュトゥットガルトから北にある、ドイツ最大級のバロック宮殿といわれる「ルードヴィヒスブルク宮殿」も有名だ。1704年にヴュルテンベルク王国のエーバーハルト・ルートヴィヒ侯爵の夏の別荘として建てられたもので、フランスのベルサイユ宮殿を超える400以上の部屋があり、宮殿内には黄金の広間や騎士団の礼拝堂などの見どころも多い。また、バラ、シャクナゲ、アザレアなど15万本もの花が咲く庭園も有名。このほか、30の童話のシーンのオブジェがあるメルヘン庭園や、小川、人工洞窟など豊富な庭園がある。
・ルードヴィヒスブルク宮殿 http://www.schloss-ludwigsburg.de
▽特徴的な庭園を持つ宮殿たち

ドイツで初めてのロココ様式の宮殿であるアウグストゥスブルク宮殿は、隣接するファルケンルスト宮殿とその間にあり宮殿をつなぐ大バロック庭園が、ユネスコ世界遺産に登録されている。特に評価が高かったのが、18世紀当時の姿を残す庭園。刺繍の模様のようにも見えるほど凝ったデザインもさることながら、庭園にはケルンとボンを結ぶ鉄道が走り、ユニークな景観を見せてくれる。
・マイナウ島 http://www.mainau.de/
ボーデン湖に浮かぶ45ヘクタールのマイナウ島は、1732年に建てられたバロック宮殿とチャペルを中心に、島全体が庭園。3月から10月まで、さまざまな種類の花が鑑賞できる。特に、280種類が咲くシャクナゲ庭園や400品種9000本のバラが咲くイタリア庭園はみごと。世界の蝶々を集めたバタフライハウスや熱帯園もある。

ハノーバーにあるヘレンハウゼン王宮の大庭園には、年間40万人もの観光客が訪れる。1666年から1714年にかけて造園された大規模のもので、19世紀半ばまで徐々に拡張。現在は4つの庭園で構成されている。特に注目は「グローサー・ガルテン」。ドイツ初期のバロック庭園で、幾何学模様の花壇や木立、高さ70メートルもの噴水、夏にはコンサートや演劇が楽しめる庭園劇場など、変化に富んだ景観が楽しめる。

正解 A