ミキ・ツーリスト、ロイヤル・カリビアンの予約サイト開設で市場拡大ねらう

  • 2008年1月8日
 ミキ・ツーリストは1月7日、日本総代理店を務めるロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCC)の日本語予約サイトを開設した。RCCの料金は変動制のため、従来のパンフレットで参考価格を表示していたが、RCCの予約システムに直結し、利用時点の料金を表示する。ロイヤル・カリビアンとセレブリティ、アザマラの3ブランドを取り扱い、パンフレットには掲載しきれなかったコースも全て紹介する。一般消費者向けの直販機能に加え、旅行会社向けのリテール機能も近く稼動する予定で、リテール機能では消費者と同じ金額を表示し、事前登録で発行するエージェントコードを用いてコミッションを支払う。消費者と業界の双方に働きかけ、3年をめどに送客数を現在の約1万3000人から3割増としたい考え。

 サイト開設について、ミキ・ツーリスト執行役員営業副本部長の上村博英氏は、「一般消費者への販売経路はもちろん、日本語で豊富な情報を提供し、クルーズに興味を持ってもらいたい」とし、マーケット拡大が最大の狙いという。船内や客室を詳しく紹介し、360度を自由に動かせる画像などを用いるほか、約400ヶ所の寄港地全ての紹介ページ、よくある約400件の質問と回答を掲載。また、「カリフォルニアクルーズ3泊4日199米ドル(約2万1760円)」など、その日の最安値のコースをトップページに表示し、「クルーズは高額」というイメージの払拭もめざす。

 BtoB市場について、「全世界のクルーズ人口の75%を占める北米地域で、純粋なネット経由の予約は1割。9割が旅行会社経由」と重要性について認識を示す。その一方で、「現在、日本でクルーズを専門的に取り扱う会社は50社から60社。例えば『最低1ヶ月、100万円から』といった案内をすることも聞くが、適切ではない」と課題を指摘。そのため、「消費者はネットだけでは不安を感じ、プロに確認したくなる。サイトから知識を得て、販売に役立てて欲しい」と語る。今後の目標として、旅行会社の新システムへの登録で約3000件をめざすという。


▽RCC日本語予約サイト
http://www.royalcaribbean.jp/
http://www.celebritycruises.jp/