ミキ・ツーリスト、イースターやカーニバルなど定番化めざし、周知を本格化

  • 2007年8月23日
 ミキ・ツーリストはヨーロッパのイースターやカーニバル、民族祭などを、クリスマス・マーケットのような定番素材として定着させていく考えだ。特にイースターは宗教色が強いイメージが先行し、詳細な情報や風景などの視覚的な情報が伝わっていなかったと分析。しかし「ローシーズンとなる1月から4月の底上げができる素材」であるとして、独自に収集した写真や映像などを無料提供し、まずは「イースターの様子を知って欲しい」としている。ミキ・ツーリストは8月22日、ドイツやオーストリア、スイス、ハンガリー、チェコ、スロヴァキアなどの観光局や大使館関係者、オーストリア航空(OS)、ルフトハンザドイツ航空(LH)などとワークショップを開催、本格的に新たな素材の周知に乗り出した。

 イースターはキリスト教における最も重要な祝日で、イエス・キリストの復活を記念するもの。「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」というルールに則って祝日が決まるため、年によって3月21日から4月24日までの期間で日付が変わる。2008年は3月23日で、2009年は4月12日の開催となる。ミキ・ツーリスト営業本部主催営業第一チーム・マネージャーの櫻井実氏によると、「イースターの前後2日間はホテルなどの確保が難しくなるが、マーケットはイースターを挟んで2週間ほど開催される。その間であれば航空券もホテルも比較的取りやすい」という。ただ、開催期間が短いため、「パンフレットを独立させることはまだ難しい。ルーティングはこれまで通りとし、この期間にはこんな楽しみがある、という売り方が適している」とした。

 また、カーニバルでは既に商品化されているニースやベニスは予約を確保することが難しいが、スイスのバーゼルやルツェルン、ドイツのケルンやデュッセルドルフなどは予約を取りやすく、かつ規模も大きく盛大であることから、今後の販売に向けて有望だという。またハンガリーやチェコ、スロヴァキアなどの東ヨーロッパ地域の祭りも取り上げていく。ターゲットとなるセグメントとしては、「クリスマスと同様に、FITと特に女性層。イースター・マーケットでは多様な店が並び、おもちゃなどのかわいらしい商品も多くあり、訴求しやすい」とし、「JATA旅行博にもこのテーマで出展し、今後も継続して定着させていく。まずは認知度を向上させ、商品化してもらうことが先決」と意欲を語った。

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