記事アクセスランキング、満足度高い旅行先に中東・アフリカ、販売にも期待

  • 2007年6月16日
[総評] 今週は個人的に注目している記事から紹介しましょう。エイビーロードが実施した最も満足度が高い旅行先の調査で、「中近東・アフリカ」が66%、「インドネシア(ビーチリゾート)」が64%、「その他ヨーロッパ(英・仏・独・西・伊除く)」が61%に輝きました。特に、中近東・アフリカが上位に来ていることに着目しています。個人的には昨年、南アフリカに行く機会を得た際、視察旅行でありながら、デスティネーションの魅力を感じました。もっとも「観光」として魅力的であると思う素材は、「サファリ」です。そこでは、動物が動物として生きるオーラを感じることができ、すばらしい体験をすることができたのです。まだまだ、デスティネーションとして日本人の訪問者は多くないものの、今後は南アフリカのサッカーワールドカップ、ドバイの開発など、この地域の可能性を大いに感じるところです。

<参考>
現地レポート 南アフリカ−リピーターも狙えるサファリ体験と滞在を紹介(3.23)
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=28043&ranking0615htm


旅行費用と満足度の関係では、旅行総額10万円台の場合は「タイ(アユタヤ、バンコクなど)」が51%、20万円台は「インドネシア(ビーチリゾート)」が64%、30万円以上で「中近東・アフリカ」が66%とそれぞれ1位に輝いており、消費者の予算とどのような旅行をしたいかを聞き出し、満足を考慮しながら旅行を販売したいものです。


 また、トップインタビューでトラベラーの神山副社長のお話が注目されています。旅行業界の変化を感じ取りながら、ビジネスを再構成している姿を拝見し、われわれも頑張らなくては、と逆に思わせていただいたインタビューでした。個人化が進む中で、旅行に特化したファッションやスーツケースなども流行の兆しがあると感じ取って、改めて旅行用品を事業の柱とするよう取り組む姿勢も伺い、トラベルビジョンでもこうした情報についても積極的に紹介していきたいと思い直しました。


 旅行業界としては、公正取引委員会が検討している独禁法適用除外の議論についても大きな関心事でしょう。現在はあくまで議論の段階でしかありませんが、次々と押し寄せる変化の波に、IT運賃がPEX運賃へと移行するのか、あるいは別の形が取引の主流となるか、経営や経理作業、実務作業にも大きな影響をもたらす事案ですから、今後も動向をお伝えしていきたいと考えています。(鈴木)


▽トラベルビジョン・記事ランキング(6月第2週:6月9日〜15日午後4時)
第1位
◆JTB、4月の総取扱額は6%増、海旅は10%増、企画旅行は人数減も取扱額増(6.13)
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=29833&ranking1htm

第2位
◆トップインタビュー:トラベラー代表取締役副社長神山健氏(6.13)
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=29825&ranking2htm

第3位
◆昨年の定期便旅客数1位はアメリカン、全日空8位、日本航空9位-IATAまとめ(6.12)
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=29811&ranking3htm

第4位
◆旅行業の5月倒産件数、4件で負債総額は2億5300万円(6.13)
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=29829&ranking4htm

第5位
◆ノースウエスト航空、関西/サイパン線を12月21日からデイリー運航へ(6.11)
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=29778&ranking5htm

第6位
◆エールフランス航空、A380型機の導入に向け準備を進める(6.13)
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=29828&ranking6htm

第7位
◆最も満足度が高い旅行先は「中近東・アフリカ」、10万円台は「タイ」に(6.14)
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=29847&ranking7htm

第8位
◆HIS、ネット上の仮想空間「セカンドライフ」に出店へ−観光局などと連携も(6.14)
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=29851&ranking8htm

第9位
◆独禁法適用除外、JATAは見直しに賛成−インターラインなど一部で代替を(6.11)
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=29790&ranking9htm

第10位
◆主要旅行会社の総取扱額3.2%増−海外旅行は6.4%増で12ヶ月連続増(6.14)
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=29850&ranking10htm