HIS、ネット上の仮想空間「セカンドライフ」に出店へ−観光局などと連携も

  • 2007年6月14日
 エイチ・アイ・エスeビジネス事業部は、ネット上で展開されている仮想空間「Second Life(セカンドライフ)」において、店舗「HIS旅SL(タビスル)」を開設し、ネットを活用したブランディングに着手する。セカンドライフを活用するのは旅行業界では初めて。

 セカンドライフはアメリカのリンデン・ラボ社が運営するいわゆる「コミュニティサイト」で、ゲーム感覚でバーチャル体験ができるサービス。この仮想空間は単に回遊するだけでなく、現実の世界と同様に売買、土地の購入などができるもの。日本語版のオープンも近日中と発表されている。

 こうした展開を視野にHISでは、主に利用する層として若年層を想定。この世代に対し、バーチャルの世界でHISへの認知を高め、ブランドを確立する狙い。早期に進出することで、こうしたコミュニティを活用したマーケティング、プロモーションなどのノウハウの蓄積も狙う。特に、バーチャルコミュニティにおいて店舗を開設しており、現段階ではユーザーの「声」を集めるものとして活用するものの、今後はニーズを把握しながら、コンサルティング機能を持たせるなど、幅広く活用方法を検討していくという。

 また、仮想空間自体を旅することもできることから、観光局などと協力し、セカンドライフ内にデスティネーションを造り、バーチャル上で現地の様子などを見てもらい、旅行につなげることも視野に入れている。

 なお、ウェブでのマーケティングについてはサイバーエージェントと連携し、旅ブロを活用、セカンドライフ内の制作やマーケティングについてはサイバーエージェント子会社のアドプレインと連携していく。