問 ベルギーのお酒といえばビール。日本でもおなじみの白ビール「ヒューガルテン」はオレンジピールとスパイスを加えた爽やかな飲み口が特徴だ。では、濃褐色のビールで柔らかい酸味と甘い風味が特徴の「ファロ」に加えられているものは次のどれか
A チェリー
B 黒砂糖
C ブラックベリー
D チョコレート
――正解は最下行へ
ここに注目!
▽世界に誇るベルギーの食文化

ベルギーこそ、美食の国。国民一人当りのレストランの数はヨーロッパで一番多いともいわれている。伝統的なフランス料理にベルギーならではの郷土の旨味が加わっているのが特徴で、ミシュランに格付けされた高級店から“B級グルメ”を出すレストラン、カフェ、バー、屋台まで、さまざまな料理が楽しめる。さらにワッフルやチョコレートなどのお菓子、そしてビールなどは日本でも有名だ。食は旅の印象をアップさせるだけでなく旅行の目的にもなるだけに、ヨーロッパ各地から美食家が集うベルギーの食文化には注目したい。
・ビール

ベルギー人にとって、ビールはひとつの重要な文化。その種類は800ほどもあるといわれる。ヒューガルテン、ファロのほか、チェリーを漬け込んだ「クリーク」、ラズベリーを漬け込んだ「フランボワーズ」など、日本のビールからは想像もできないほど豊かな風味のビールが揃う。
このほかベルギービールで試したいのが、「トラピスト」と自然発酵ビール。「トラピスト」は厳律シトー会(トラピスト会)の修道院内で修道士の手で醸造されたもので、世界で6銘柄しかない。すべてベルギーのもので、「トラピスト」のラベルが付けられているのですぐ分かる。一方、自然発酵ビールは工場生産の酵母を使わず、その地方独特の野生の酵母と微生物によって醗酵させるもの。例えば「ランビック」は醸造所に住みついている天然酵母を使うため、ブリュッセルと近郊でしか絶対に作れない独自のビールとして有名だ。
▽郷土料理にも注目

フランス料理をベースに、独自の素材を用いて発展させたものがベルギー料理。各地方によってその土地ならではの郷土料理があり、特に北部のフランダースでは北海で獲れる魚介類を使ったシーフード料理は絶品だ。ムール貝の白ワイン蒸し「ムール・オ・ヴァン・ブラン」や、マヨネーズで和えた小エビをトマトに詰めた「トマト・オ・クルベット」、魚介類(またはチキン)と野菜を煮込んだクリームシチュー「ワーテルゾーイ」、ウナギのグリーンソース煮「アンギーユ・オ・ベール」などは代表的な料理。このほか、アントワープでは牛肉の燻製「フィレ・ダンベール」など、その土地ならではのメニューを勧めれば、より印象深い旅行ができるだろう。
ベルギー政府観光局
http://www.belgium-travel.jp/
トラベルビジョン関連記事
正解 B >>問1 に挑戦 >>問2 に挑戦