クラブツーリズム、カフェ出店加速で3年後に首都圏10店舗−18日に練馬店

  • 2007年5月14日
 クラブツーリズムの100%グループ会社、コミュニティリサーチ&マーケティングは5月18日、東京の練馬駅近辺に「クラブツーリズムカフェ練馬店」をオープンする。これは2004年7月に開店した東京渋谷区の「クラブツーリズムカフェ梅ヶ丘店」に続く2店舗目。5月12日に開かれた内覧会で、コミュニティリサーチ&マーケティング代表取締役常務でクラブツーリズム本社販売促進部部長の山本保善氏は、「今年度内に千葉県の松戸をはじめ3店舗、来年度にさらに2店舗を開設し、3年後には首都圏で10店舗の展開を目指す」と説明した。1号店の開店から3年が経過し、会社としてクラブツーリズムカフェの強いニーズを感じており、カフェ出店を加速する方針。カフェを通して、リアルなコミュニケーションの場の提供によるリピーター獲得に加え、「クラブツーリズム」のブランド構築を図る。

 出店先は首都圏内で駅から徒歩5分ほどの20坪から30坪ほどの広さをもつ路面店とするが、クラツーが掲げる顧客の暮らしや生き甲斐をトータルに支援する「コミュニティサービス産業」の重要戦略に則って、スポーツクラブや病院の中など、地域コミュニティと結びつきの深い場への出店も考えているという。

 クラブツーリズムカフェではこれまで、「旅の友」などに掲載する国内、海外ツアーの予約や問い合わせに対応するトラベルサービス、カフェサービス、講座やセミナーの開催、カフェ出発のツアーの実施、個人やグループ活動向け展示スペースの貸し出しを展開。練馬店の開店を機に、コミュニティリサーチ&マーケティングの当初から掲げる主軸事業の一つ、リサーチ事業も注力。これまでも複数企業からシニア、団塊世代向けのリサーチ協力の依頼があがっており、このニーズを汲み取るなど、主に企業や地方自治体からの依頼でリサーチやモニタリングを実施していく。このため、クラツーは旅の友会員に向けでモニタースタッフの募集を開始。モニタースタッフには半年に1度、モニターの協力回数内容に応じてクラツーの旅行参加ポイントを進呈する。募集開始前に参考として呼び掛けたところ、既に1000名が申し込んだ。正式な開始日は決定していないものの、モニタースタッフ3000人を目処に、活動する予定だ。

 練馬店は練馬駅から徒歩4分に位置する1階、2階が吹きぬけで、ガラス張りの明るい開放的な空間スペースで、梅ヶ丘店の1.7倍、約26坪の広さをもつ。半径1キロメートルに約2500世帯、5000名の会員がいるほか、年間約5000名が利用する練馬駅のクラツーバスツアーの発着場所近くに位置する。1階にカフェスペース、2階はパーテーションで3部屋にも分けられ、42インチの液晶テレビ、バリアフリーのトイレが備わるスペースがある。店舗には5名が常時配属されており、そのうち2名はクラツー社員のフレンドリースタッフだ。