スイス・インターナショナル、日本/スイス間航路50周年を祝う−日本線は堅調

  • 2007年4月25日
 スイス・インターナショナル・エアラインズ社長兼最高経営責任者(CEO)のクリストフ・フランツ氏が日本/スイス間の路線就航50周年を記念して来日、現在のビジネス環境などについて語った。

 日本/スイス間については、2月20日から成田/チューリッヒ線をデイリー化。これにより3月は前年の5000人程度から今年は6000人程度と旅客数が増加しており、提供座席数も月間約7000席超となり、引き続き堅調に推移するとの見通しを示した。また、路線開設50周年を迎え、1974年から日本人客室乗務員によるサービス提供をはじめ、引き続き質の高いサービスを提供するとも言及。中でも、ハブとするチューリッヒ空港では、ファーストクラス利用者に対し、ラウンジから機内まで専用車での送迎を始めているほか、専用レーンでのセキュリティエリアの通過などのサービスを展開している。また、サービス面では欧州線に限定するものだが、エコノミークラスの座席を一新するなど、改善を続けているという。

 こうした積極的なサービス面への投資は、経営環境が改善していることによるもの。2006年は営業利益を示すEBITは2億3100万フラン(約229億円)と黒字に転じ、流動資産のキャッシュ・バランスも昨年の5億5800万フラン(約553億円)から9億2200万フラン(約914億円)と大きく伸びた。こうした財務基盤を背景に、LXとして独自に長距離路線用の新機材を2機、グループのルフトハンザから3機の導入を予定しており、今後は長距離路線でのデイリー化を目指して3機を使用、残る2機は中国、インド、アメリカなど新たなデスティネーションの就航を目指す。

 なお、記念レセプションには日本/スイス定期航空路線初便でDC6B型機の副操縦士を務め、後にスイス航空社長に就任したロバート・シュタウブリ氏が来場、当時のフライトの思い出や日本で受けた歓待などについて語った。また、定期便では当時、62人名のところ、現在ではエアバスA340型機で228名の定員でデイリー運航していることについても、駆けつけた駐日スイス大使などが日本/スイス間の経済、文化交流を支えていると評価、フランツCEOは引き続き、両国の「橋」の役割を果たしていくと語った。