日本旅行の決め手は「同じ目線に立った提案」−シャルレ三屋社長

  • 2007年3月1日
[香港発] シャルレ代表取締役社長の三屋裕子氏は今回の旅行企画で日本旅行が受注した経緯について、「われわれのイメージするもののうち、外して欲しくない条件を実現する努力をしてくれた」ことが重要であったとして、「『ミッション・インポッシブル』を可能にしてくれた。われわれが望むものを実現しようと、同じ「フィールド」で戦い、同じ目線に立ってくれた」と評価した。

 シャルレは今回の旅行は「インセンティブ」ではなく「企業イベント」として実施。これは特に、インセンティブは「これまでの労に報いる」だが、同社では「普段は各地域などでセミナー等を開催」しているが、「一同に集まりたかった。特に、しっかりとした『絆』を築きたかった」(三屋社長)ことが強く、今回のイベント「シャルレ・フェスタ」から「スタートする」という位置づけで、5000名から8000名規模での旅行実施となった。

 イベント開催地となる香港については「総合力」の高さを評価。特に、日本各地から集結でき、ホテルは一同が集まる場から1時間以内に20軒から30軒は必要という条件を前提として、1時間の時差、安全性や清潔さなどが評価されたという。三屋社長自身が香港を訪問、実際に地下鉄などを体験、さらに「食べる、ショッピングをはじめ、女性が好きなものが揃い、それに加えて癒される」ことを体験したという。

 今後のこうしたイベントについて、旅行会社に対して「既存のもの、パッケージ化されたものではなく、これからは行って何をやるかが問題」として、「どこに行くより、行って何をするか、さらに、その質が求められている」と提案。同社では「こうした企業イベントは、『企業に属しているからこそできること』を考えていく」(三屋社長)方針。旅行会社としても、企画・手配・旅行実施と総合力を改めて問われる時期となってきたようだ。

参考記事:
香港、大型MICE受入れで30%から40%の企業・団体の訪問増を予想

日本旅行、全社体制で5000名規模の旅行を運営