スカンジナビア航空、2月24日に北極航路開設50周年

  • 2007年2月15日
 スカンジナビア航空は2月24日に北極航路開設50周年を迎える。50年前の2月24日に東京/コペンハーゲン間を就航、北極上空を経由するルートで当時の南回りルートの54時間が約32時間と約20時間短縮される記録的なものであった。その後、1960年にはDC-8型機の導入でさらに時間を短縮、1991年にロシア上空の空域を完全に開放するまで活用された。

 SK日本地区総支配人のアーランド・オルセン氏は、今後の重要な項目として「グリーン・アプローチ」をあげる。これは環境への付加を軽減し、飛行中の効率性や安全性を増すことを狙うもの。これ以外にも、化石燃料に換わる燃料の開発を長期プロジェクトとして展開しているが、こうした分野で航空業界をリードしていく考え。

 駐日デンマーク大使のフレディー・ズヴェイネ氏は日本/デンマーク間の友好通商条約締結の140周年、また北極航路開設50周年をあげ、日本とデンマークの経済、商業、そして人の交流による関係が強いことを指摘。特に、近年では欧州からアジアを見た場合、中国への関心が高いものの、デンマークの対アジア貿易のうち日本が50%超となっており、その友好的な関係を強調。今後もデンマークから日本、日本からデンマークへの双方向の人々の交流による協力関係の重要性を語った。