年頭所感 鈴木航空局長、安全・安心を確保し、機動的な展開で発展に努める

  • 2007年1月5日
  国土交通省航空局長の鈴木久泰氏は、昨年は神戸、新北九州空港の開港、横田空域削減の合意、羽田空港再拡張、成田空港暫定滑走路の進展など新たな発展期であったと振り返り、今年も引き続き、安全・安心を確保し、迅速かつ機動的な展開でさらに発展に努めると年頭所感で述べた。

 航空行政では、空港の整備と活用で大都市圏拠点空港の整備に重点投資、このために空域確保などを図るほか、ヒト・モノ・カネ・文化・情報の流れで日本がアジアと世界の架け橋となる「アジア・ゲートウェイ構想」を推進していく。特に、羽田空港の本格工事に入ること、成田空港の暫定滑走路事業や国際拠点空港としてのあり方を検討していく。これらに加え、航空の安全、航空保安対策、拡大する航空運送事業への対応も重要な課題という認識だ。

 また国際航空についてはアジアを中心に国際航空輸送旅客が増加傾向にあることから、今年、中国とは昨年7月の輸送力の大幅増に加え今年も拡大に向けた交渉を行うほか、インドとの間でも輸送力の3倍増で合意するなど、引き続き、双方向の交流を目指したネットワーク拡充に向けた航空交渉を行うと共に、環境整備に努めるとしている。