プーケット日本人会、犠牲者三回忌慰霊祭を開催、津波発生前の回復に期待

  • 2007年1月5日
 29人の日本人を含む23万人以上の死者、行方不明者をだした、タイのプーケット島のカマラ慰霊之碑前で12月26日、プーケット日本人会が主催する犠牲者三回忌慰霊祭が開かれた。遺族4家族、友人など約30名をはじめ、政府、日本旅行業界(JATA)理事の米谷寛美氏ら観光関係者250名以上が参列した。

 プーケット日本人会会長の宮下和司氏は挨拶で、プーケットを訪れる観光客はいまだ津波以前に戻っておらず、特に日本からの訪問者数は以前の半数を超える程度に留まっていると言及。三回忌慰霊祭、日タイ修好120周年記念を足掛かりとして、津波発生前のプーケットに戻ることを期待した。

 プーケット県副知事のトゥリー・アカラデシャー氏は、津波以後のインフラ整備を終え、この2年は観光客の誘致に県をあげて取り組んできたものの、日本人観光客はヨーロッパ諸国と比べて戻りが遅いことを紹介。今後は県としてタイ政府観光庁を通じ、津波以前の活気を戻すために努力するとし、日本政府、観光関係者に協力を求めた。

 なお、2007年は日タイ修好120周年で、2月には日本人祭、4月の加藤登紀子コンサート・イン・プーケット、6月のプーケット・マラソンなど多くのイベントが展開される。プーケット日本人会を中心にタイ政府観光庁(TAT)、タイ国際航空(TG)などが協力し、露出を増やし、日本人の誘致を図る。

(写真提供:JATA)