国交省、訪日外国人1000万人達成に向け中国との交流拡大策を検討

  • 2006年12月21日
 国土交通大臣・観光立国担当大臣の冬柴鐵三氏を委員長とし、日中交流拡大方策検討委員会が20日、開催された。これは今後、中国からの訪日旅行の促進を中心として、日中間の相互交流拡大に向けた課題、方策について話し合うもの。

 冒頭、冬柴大臣は「訪日外国人は673万人近く。5年で(1000万人との)差を埋めなければならない」とビジット・ジャパン・キャンペーンの目標達成の道程を指摘。「日本からは約339万人が訪中したが、中国からは65万人に留まっている」とし、「何としてでも中国からの訪日客を誘致していきたい」とも。「常日頃中国へ力を入れている皆様に、何としてでも実現しなくてはならない政策に取り入れ、実行してほしい」と語り、出席者に1000万人必達への協力を訴えた。

 冬柴大臣は今月2日、3日、大臣就任後の初外遊先として中国を訪れており、各人との会談内容を紹介。唐家セン国務委員に1000万に向けて協力を求めたこと、また柴田耕介総合観光政策審議官が日中国交正常化35周年、日中文化交流年などについて具体的な話を進めたことを紹介。

 これ以外にも、楊元元民航総局長と虹橋チャーター便構想について話し合い、楊氏から上海市との話合いに「全力を尽くす」約束も取り付け、日中航空協定は「年明け早々に開く」ことで、交流拡大の機運が着々と整っていることを示した。

 訪日外国人1000万人に向けた日本側の対応としては、「ビザの発給など日本側でやることがある。また、クルーズ振興も合わせてやっていくことを合意した」と語り、積極的に展開していくことを語った。