JTB中部はこのほど、団塊世代を中心にアンケートやグループインタビューなど各種市場調査を実施し、分析の結果を基に商品を拡充する。主な取り組みとして、定番観光地を巡る方面別の商品ラインナップから、目的別の商品ラインナップを増やし、パンフレットの表現や行程表の文字の大きさに至るまで明確さを追求。また、一度訪れた場所に再度足を運びたくなるように、観光素材にJTBオリジナルの付加価値を付ける。

　団塊世代のイメージは現役をリタイアした夫婦というイメージが強いが、実際には夫婦、女性グループ、3世代、男性のひとり旅など、旅行参加の形態は様々なことから、多様な参加形態にマッチした現地でのオプショナルツアーも展開する予定だ。また、趣味性の高い内容に対応可能な商品をラインナップするほか、各種カルチャーセンターや大学主催のオープンカレッジとのタイアップで事前知識を取得し、旅の魅力を高める取り組みを実施。「自分史」や「昭和30年代」、「セカンドハウス」、「一期一会」などのキーワードから、人生の振り返りや退職後の人生の充実、人生で　など、1都市長期滞在型のロングステイツアーや移住先を視察するツアーなど、セカンドライフを満喫したいお客への商品も順次展開する。

　JTB中部では、今回実施した分析結果を基に、トライアルも実施する予定。海外では、ルックJTB（名古屋発）「極める」シリーズ、国内ではエースJTB「にっぽん味覚探訪」やエースJTB「エースプラス」（仮称）〜大人のスポーツ体験〜などの展開を予定する。さらに、国内海外カタログ通信販売、旅物語メディア販売事業部では、毎日文化センターと提携。「旅物語カルチャー　ワンコイン講座」と題して、ローマの旅ガイド、サージのオランダの歩き方、詩吟の講座など、気軽に参加しやすいを設定した。これにより、会員誌の旅の通販総合カタログ「旅物語」に情報を掲載し、会員の参加を促す。