熊本県の観光活性化を目的として来年3月30日と4月1日、熊本交通センターを中心とした一帯でイベント「High-Yah FESTA KUMAMOTO 2007」が開催される。これは旅行会社をはじめ熊本県の地元企業で構成する「ふるさとの夢と文化を育てる会」が主催するもの。

　熊本が発祥の「牛深はいや節」という民謡が江戸時代から明治時代に活躍した北前船を通じて全国に伝播し、佐渡おけさ、阿波踊り、おわら風の盆など各地の民謡として形を変えて現在に至っており、イベントでは各地に広がる民謡・踊りを熊本に集結する「里帰り」を行うものだ。イベントは熊本城築城400年の記念行事の一環として企画。来年の3月に第1回目のイベントを開催し、オリジナルの「High-Yah」による創作舞踊グループの募集、演舞会を開催する。

　この企画に加わるアースランド観光の帆足秀樹氏によると、メインとなる「High-yah」には全国高校総合文化祭で民謡・踊りでトップを争う熊本県の高校のほか、各地の高校の参加も予定されている。また、佐渡おけさ、阿波踊りの団体についても既に参加を決めているところもあると言う。また、一部の旅行会社では既にこのイベントに参加するツアー企画にも動きがあり、反応は上々のようだ。

　こうした地域おこしの一環として、民謡評論家の竹内勉氏がこのほど熊本において企画担当者らに講演。民謡のルーツやイベント開催のノウハウについて広く講義、地元のメディア関係者も広く参画し、盛り上がりの機運を見せていると言う。なお、イベント等の詳細、宿泊施設等を含めたツアー企画等については、アースランド観光へ（TEL：096-382-5566）。