インド・ケララ州、アーユルベーダなど素材が豊かな特徴を打ち出す

  • 2006年10月11日
 インド南部のケララ州政府観光局は、アーユルベーダのデスティネーションを打ち出したプロモーションの継続、ファームステイやホームステイ、メディカルツーリズム、およびウェディング・ハネムーンを積極的にアピールする方針だ。ケララ州政府観光局ディレクター・ツーリズムのB・スーマン・IAS氏によると、観光業は同州では農業に次ぐ第2位の主力産業であるという。ケララ州観光大臣が今年はじめ、年内に観光業従事者を5万人とする計画を掲げ、観光業の成長を目指す施策を展開しているところ。ケララ州政府は観光産業において、2000年から隔年でケララ・トラベル・マート(KTM)を開始。これに即応し、外国人訪問者数も大きな伸びを示しており、2005年は前年比7.4%増の成長を記録した。

 スーマン氏は日本市場でのキャンペーンについては、物価が高いことからキャンペーン展開は難しいという考えだが、「近い将来、インド政府の協力を得ることで、キャンペーン展開を行いたい」とポジティブな考えを語った。「旅行者は普通ではない、非日常の体験を求めている。ケララ州はその新しい、エキゾチックな体験を提供することができる」とスーマン氏はケララ州を紹介。同州を代表する観光素材として、バックウォーターと呼ばれる水郷地帯を楽しむクルーズ、ガーツ山脈のふもとに広がる多彩なスパイス、シーフード、野菜などの料理の数々、アジア象の観賞など、同州ならではの魅力を紹介することで、外国人観光客の誘致を進めていく。