スリランカ航空、インド・ケララ州とMOU、南インドへの誘客を本格化

  • 2006年10月6日
 スリランカ航空(UL)は9月29日、南インド・ケララ州政府と観光促進を目指したMOUを締結した。これは、ケララ州で9月28日から30日まで開かれた「ケララ・トラベルマート」で正式に発表されたもの。ULはインドへ乗入れる外国の航空会社の中で、最多の運航便数を数える。また、10月30日から、南インドのゴアへの就航が決定しており、これによりULはインド10都市目の乗入れ、全世界50都市目の就航地となる。

 ケララ州への外国人訪問者数は2005年、英国、フランスなどを中心に前年比7.5%増となる30万2744人、2006年上半期は34%増と大幅に増加しているところ。ULは南インドをスリランカ、モルディブに次ぐ第3のデスティネーションと位置づけ。ULヘッド・オブ・ワールド・ワイド・パッセンジャー・セールスのマノジュ・グナワルデナ氏は、「今後は日本発でケララ州、そして南インドへの旅客を増やしたい」と意欲を示す。特に、日本から南インドへのアクセスの利便性を強調し、日本市場でのプロモーションを展開する考え。
 ULは現在、コロンボ国際空港で8時間から24時間と長時間のトランジットとなる場合、提携ホテルを無料で提供するサポート体制としてサービスを拡充しており、南インドへの誘客に向けて本腰で取り組む。

 ULは今回、ケララ州とのMOU締結を記念し、今月から2007年3月31日まで、スペシャル・キャンペーンを展開する。これは、UL旅客に対して、アユールベーダ、ケララ州の特徴でもあるバックウォーターのクルーズ、およびケララ州の特産品などの料金を10%から15%ディスカウントするもの。日本の旅行会社は既に、2006年下期のパンフレット作成を終えていることから、グナワルデナ氏はキャンペーンがこの下期に限定するものではなく、継続的な取り組みを視野に入れているとも言及し、来年4月以降も同様のキャンペーンが展開される可能性を示唆した。さらに、グナワルデナ氏は、「ケララ州に加えて、南インド全体を促進したい」とも語り、ケララ州に加えて、その他の南インドの州とも同様の提携関係を結ぶ計画にも言及した。