日本クルーズ客船、08年世界一周クルーズ発表及び今年度下期商品説明

日本クルーズ客船は今後、「マーケット拡大に向けた取り組みとして、リピーターを大切にし、同時に新規乗客の獲得を課題としたい。このため、企画と価格戦略を徹底し、市場全体のパイを増やしたい」と入谷氏は語り、主力となる顧客層として時間に余裕のあるシニア層だけでなく、年代が若い団塊世代の獲得を目指す。
また、はしふぃっくびいなすは2008年、5度目となる世界一周クルーズを計画している。この目玉は04年の世界一周で人気を博した北欧、およびぱしふぃっくびいなす初めて就航する北極圏への寄港と白夜の観賞。スエズ運河、キール運河、パナマ運河からなる世界三大運河など、19ヶ国、28港を航行する全行程104日間のクルーズだ。初寄港地は、フランスのカンヌをはじめ、ポルトガルのポルト、ドイツのヴァルネミュンデ、ノルウェーのガイランゲル、トロムソ、ホニングスヴォーグ、アイルランドのダブリン、カナダのハリファックス、アメリカのボストン、ポートカナベラル、ジャマイカのモンテゴ・ベイの全12港。料金は前回、ステートCルーム2名1室利用で250万円としたが、今回は燃油高騰の影響を受けて同カテゴリー260万円とした。
世界一周クルーズの醍醐味でもある、世界の文化、歴史、自然、芸術に触れられる場として寄港地観光を設定。世界遺産のカイロ・ピラミッド観光をはじめ、ローマのヴァチカン、パリ2大美術館巡り、ネーロイフィヨルドなどの自然紀行、ナイアガラの滝やマウナケア山頂のサンセットを楽しむ。そのほか、船内では総合文化教室「びいなす洋上スクール」を開催する。なお、2006年下期商品は国内15コース、海外4コースを設定している。