ハワイで定番のトリートメントといえばロミロミ。だが、今回はロミロミを踏まえつつも、さらにお客の心地よさ、快適さを追及するスパ・ハレクラニ、カハラ・マンダリンのスパ・スイーツに人気の秘密とお薦めする理由を2週にわたり、見ていきたい。

▽ウエディングに人気のスパ・ハレクラニ
　スパ・ハレクラニは2003年4月、ハレクラニの一部を改装してオープン。開設前後から旅行雑誌などで取り上げられ、全利用者に占める日本人の割合は、5割から6割程度となる話題の新スポットだ。フロント横にスパデスクを設置し、予約からトリートメントの概要まで詳細に説明するスタッフも常駐する。宿泊客はここに立ち寄り、予約だけでなく、トリートメントの詳細な説明を聞くことが出来る。
　スパ・ハレクラニの日本人利用者は、男性、女性を問わず、また、ウエディング前の花嫁からシニア層まで年齢層も幅広い。特に、新婦と新婦の母が共に身支度に望むことが出来る「ブライダルパッケージ」は「これから望む晴れ舞台に向け、『時間を楽しみながらトリートメントを受けられた』とお客様には好評です」と営業部の三枝肇幸氏は語る。ハネムーンや挙式での利用が多いハレクラニならではのお薦めどころの素材だ。

▽ハレクラニは環太平洋を意識するリラグゼーション
　スパ・ハレクラニのインテリアはセージ、ブラウン、ベージュなどアースカラーを基調に、南太平洋に伝わるアートや伝統工芸品を随所にちりばめたもの。トリートメントは「プイリ」という竹製の道具を用いた足たたき、浄化作用のある「リム（海藻）」、老化防止効果のある「パパイヤパイナップル」を使うボディートリートメントなどを楽しめるコースメニューを用意している。マッサージ、ボディ・ケア、フェイシャル、ヘアケア、ネイルケアがメニューの柱となっており、パッケージ、個別の身体の状況に応じたカスタムなど、お客の多様な要望に対応する。
　マッサージ・メニューの中で最も人気あるのは「ポリネシアン・ノヌ」。ノヌはアジア、オーストラリア、ポリネシアなど熱帯、亜熱帯の地域に生息するアカネ科モリンダ属の植物だ。スパ・ハレクラニは「ポリネシア、アジアなど環太平洋地域の様々な文化や伝統がハワイに根付いていることを、スパのサービスで表現すること」と三枝氏は語る。このためには、「ポリネシアン・ノヌ」が最大の売りとなり、他のスパとは一線を画すサービスとなるのだ。
　トリートメント・ルームは7部屋あり、このうち2部屋はカップルでの使用に対応する。うち1部屋は｢ブライダルスイート｣としてトリートメントや着付けなど、挙式に必要な全てを準備することが可能だ。なお、営業時間は朝9時から夜8時までだ。