JALグループの2003年度中間決算(2003年4月1日〜9月30日)は連結で、営業収益が前年同期比11.4％減の9444億7600万円、営業損益は484億7500万円の赤字(前年比833億円減)となり、純損益は575億9100万円(前年比946億円減)であった(前年度の数字は日本航空の連結と日本エアシステムの連結の単純合算ベース)。国内旅客は有償旅客キロ(RPK)が前年に比べ2.3％増加し、収益も4.1％増となる3438億円を計上したが、国際旅客はイラク戦争やSARSの影響でRPKが28.6％減となり、前年比28.8％減の2507億円と大幅に落ち込んだ。
　この結果を受け、JALグループは通期の連結業績の見通しを下方修正した。営業収益は前回予想値を570億円下回る1兆9750億円(前年比1084億円減)、営業損益は260億円悪化した480億円の赤字(前年比585億円減)、純損益は220億円悪化した650億円の赤字(前年比766億円減)と予想。項目別の収益では、国際旅客は140億円悪化した5640億円(前年比1044億円減)、国内旅客は変更なしの6690億円(前年比397億円増)、国際貨物は70億円悪化した1530億円(前年比42億円減)と見込んでいる。

▽事業別収益(営業収益／営業損益)
航空運送事業／7515億1700万円／483億4100万円(赤字)
航空運送関連事業／11961200万円／6億5600万円(赤字)
旅行企画販売事業／1834億2600万円／19億6200万円(赤字)
その他事業／1208億3600万円／18億8900万円
※その他事業はホテル・リゾート事業、カード・リース事業、商事・流通など