国土交通省は8月の航空輸送統計をまとめた。このうち、国際航空輸送の旅客は前年比20.2％減の136万1168人、座席利用率は3.8ポイント減の70.1％となった。旅客数は5月の50.8％減の70万3000人から上昇し、座席利用率も改善傾向にあるものの、旅客の実数では約30万人の開きが残る。
　方面別では、アジア、北米、ヨーロッパ、太平洋、オセアニア方面とも順調に回復しており、北米とオセアニアは減少幅が一桁台となっている。なお、方面別国際線旅客数は下記の通り。

▽方面別国際線旅客数(方面／人数[前年比])
アジア／68万2003人(25.2％減)＜中国、韓国、香港、台湾、タイ、インド等＞
北米／18万2931人(5.9％減)＜西海岸、東海岸、内陸部アラスカ、カナダ等＞
ヨーロッパ／16万3044人(14.9％減)＜英国、ドイツ、ロシア等＞
太平洋／26万4535人(21.4％減)＜ハワイ、グアム等＞
オセアニア／5万5384人(3.4％減)＜シドニー、クライストチャーチ等＞
南米／1万3271人(2.4％減)＜サンパウロ、リオデジャネイロ等＞
合計／136万1168人(20.2％減)

※調査対象の航空会社：日本航空(JL)、全日空(NH)、日本エアシステム(JD)、エアーニッポン(EL)、日本アジア航空(EG)、ジャルウェイズ(JO)、エアージャパン(NQ)、日本貨物航空(KZ)