エア・カナダ、中小企業の出張管理を支援 新サービス「Embarq」開始

  • 2026年10月14日
aircanada

 エア・カナダが、航空券の販売に加え、企業向けの出張管理機能も提供する。カナダの中小企業と非営利団体を対象に、予約や利用者管理、出張実績の把握、レポート、特典を一元化したセルフサービス型プラットフォーム「Air Canada Embarq」を開始した。旅行会社経由の予約を対象外とし、中小企業の出張需要を自社の直販基盤に取り込む。

 対象は、カナダで事業を行い、同国で税務登録されている企業・非営利団体。すでにエア・カナダと法人契約を結んでいる組織は対象外となる。企業の担当者は、従業員やゲストの航空券を代理予約できるほか、チームの設定、担当者ごとの権限付与、予約一覧のダウンロード、現在および今後の出張の地図表示などを利用できる。

 出張者は既存のAeroplanアカウントでエア・カナダのウェブサイトにログインし、予約時に「Business travel」を選択する。対象となる予約は自動的に企業アカウントへ紐付けられ、管理画面から出張実績や支出状況を確認できる。企業向けの専用サポート窓口も設ける。

 利用規約では、旅行会社、ホールセラー、ツアーオペレーターなど第三者の旅行流通事業者は同プログラムに参加できず、特典を受けるための航空券もプログラムを通じて直接予約する必要がある。

 複数の航空会社やホテルなどを横断して手配する従来型TMCとは異なるものの、予約者の権限管理、従業員やゲストの代理予約、出張実績・支出の可視化、専用サポートまでを提供する。機能を自社の販売領域に絞った「簡易TMC」ともいえる仕組みで、これまで十分な出張管理サービスを導入しにくかった中小企業を直販チャネルへ取り込む狙いがうかがえる。

 導入時の特典として、2026年12月10日までの対象予約には、路線や運賃種別に応じて基本運賃を最大5%割り引く。対象となる出張ではAeroplanポイントを通常の1.5倍付与する。いずれもエコノミーベーシック運賃や団体予約などは対象外となる。

 プラットフォームの技術基盤は、経営コンサルティング・テクノロジー企業のZSと、ARCが支援する「Traverse」が構築した。エア・カナダは、従来は大企業を中心に利用されてきた出張管理機能や法人向け特典を、中小企業が導入しやすい形で提供するとしている。