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全日空商事、AKOMEYA TOKYOを子会社化へ 空港リテールと食品小売のノウハウ融合

  • 2026年9月16日

 全日空商事は、サザビーリーグが保有するAKOMEYA TOKYOの全株式を取得する。9月14日付で株式譲渡契約を締結した。公正取引委員会の承認を経て、10月30日までの取得完了を予定する。

 AKOMEYA TOKYOは、米を起点に、だしや調味料、ごはんのお供、食器、調理道具などを扱う食品・ライフスタイルブランド。2026年9月15日時点で38店舗を展開するほか、2店舗の「AKOMEYA食堂」とオンラインショップを運営している。全国の生産者とのネットワークを生かした商品開発や、日本の食文化を現代の生活に合わせて提案する店舗づくりを特徴としている。

 一方、全日空商事はANAグループの商社として、航空機関連事業のほか、リテール、食品、デジタル関連などの事業を手掛ける。リテール分野では、ANA FESTAを通じて全国25空港でギフトショップやライセンス店舗を展開するほか、羽田、成田両空港で免税店事業を展開している。2025年度の連結売上高は1575億円。

 今回の株式取得について全日空商事は、同社が持つ空港での事業経験や販売網と、AKOMEYA TOKYOのマーケティングや店舗運営のノウハウを組み合わせ、リテール事業を拡大する方針を示している。宮川純一郎社長も、空港内ショップや観光土産、ECなど既存の事業基盤とAKOMEYA TOKYOの店舗づくりを融合させる考えを示した。

 ANAグループは2026~28年度の中期経営戦略で、旅客事業に偏った利益構造を課題の一つとして挙げている。一方で、従来の「航空事業とノンエア事業」の区分を見直し、航空、カード・マイル、ライフソリューション、旅行などを一体的に展開する方向性を打ち出している。今回の取得も、航空利用にとどまらない顧客接点や事業基盤を広げる動きとして注目される。

 現時点の発表では、AKOMEYA TOKYOの空港への新規出店や、訪日外国人向けの商品・サービス、ANAのマイルや旅行事業との連携などについて具体的な計画は明らかにしていない。今後、全日空商事の空港販売網とAKOMEYA TOKYOの商品・ブランド力をどのように組み合わせるかが焦点となる。