インフィニ、NDC稼働予定6社を公表 AC、AY、BR、CX、NH、SQ、10月27日までに追加も
インフィニ トラベル インフォメーションは9月10日、10月27日に提供を開始するNDCソリューション「INFINI NDC Connect」で、稼働を予定する航空会社6社を発表した。エア・カナダ(AC)、フィンエアー(AY)、エバー航空(BR)、キャセイパシフィック航空(CX)、全日本空輸(NH)、シンガポール航空(SQ)の6社で、今後も準備が整った航空会社から順次追加する。
同社は9月9日に旅行会社向けの「INFINI NDCセミナー」を開催。10月27日のサービス開始を前に、日本市場におけるNDC流通の現状や旅行会社の導入課題、運用支援策などを説明した。
「INFINI NDC Connect」は、SabreのNDC機能をベースにインフィニが日本市場向けに提供するNDCサービス。API接続の「INFINI HOST-LINK」をはじめ同社の主要プロダクトをNDCに対応させ、既存のEDIFACTとNDCを併用する旅行会社が、現在の業務環境を大きく変えずにNDCコンテンツを取り扱える環境を整える。
同社は7月の発表時、サービス開始時に10社の航空会社へ対応する計画を示していた。今回公表したのは9月10日時点で稼働を予定する6社。セミナーでは、10月27日のリリースに向けて6社からさらに拡大する予定であることを明らかにしたほか、航空会社側からも接続の要望が寄せられているとして、リリース後も早期に対応社数を増やす方針を示した。
日本のNDC流通「まだ3%程度」、併用期間続く
セミナーでは、世界的にNDC流通が拡大する一方、日本市場について同社調べで「まだ3%程度」との認識を示した。北米や欧州、アジアの一部市場に比べ普及が遅れているものの、GDS側の対応や航空会社によるNDC推進が進んだことで、これまでの準備段階から「実用段階」に入りつつあると説明した。
一方で、当面はNDCと従来のEDIFACTが併存すると見る。旅行会社の導入に際しては、NDCとEDIFACTで操作や業務フローが異なることによる非効率、既存の手配・発券運用との整合、NDCを取り扱うためのシステム環境などが課題になると指摘した。また、NDCでは新たなサービスを流通できる反面、従来の仕組みで可能だった機能がすべて実現しているわけではなく、機能整備も引き続き必要との見方を示した。
インフィニでは、2021年からSabreの日本地区販売事業を通じてNDCを取り扱ってきた経験を「INFINI NDC Connect」に生かす。同社は、航空会社ごとに異なるNDC仕様への接続を自社側で担い、旅行会社の個別開発負担を抑えることで導入を促す考えだ。
10月1日から利用申請
サービスの利用料は無料とし、稼働航空会社の設定などについては事前申請が必要となる。10月27日のリリースに先立ち、10月1日から申請を受け付ける予定。全稼働航空会社を対象とし、今後追加される航空会社も自動的に利用可能とする「一括申請」と、利用する航空会社を指定する方法を用意する。後者では、新たな航空会社が追加された場合、その都度申請が必要になる。
また、NDC関連の運用情報や各航空会社からの案内、マニュアル、申請方法などをポータルサイト「INFINI FOREST」の特設ページに集約。API接続についても開発者向けに仕様などを提供する。10月には、今回の東京での対面セミナーに参加できなかった旅行会社や地方拠点の担当者を対象としたウェビナーも開催する予定だ。