新しいフィジーの売り方――三世代、教育、アウトドア、旅行会社と拓く日本市場 パレシュ・パントCEOに聞く
日本人とフィジー人に共通する価値
パント 世界の多くのデスティネーションでは、近距離市場がボリュームを生み出します。フィジーにとってはオーストラリアとニュージーランドで、いずれも4時間以内でアクセスできます。一方、日本のような長距離市場では、その市場の旅行者が休暇に何を求めているのかと、フィジーが提供できるものとの接点を見つけることが重要です。
もちろんフィジーには美しいビーチがあります。しかし、美しいビーチは他のデスティネーションにもあります。私たちが本当に重視しているのは、本物の温かさ、ホスピタリティ、そして文化です。そこには日本人との共通点もあります。例えば年長者を敬うこと、土地を敬うこと。こうした価値観は非常によく似ています。
日本では多くの人が長時間働き、休暇として使える時間も限られています。だからこそ、フィジーでの滞在を通じて旅行者に変化を感じてもらいたい。家族や一緒に旅行する人とのつながりを取り戻し、地元の人々と交流する。そして日本へ帰った後も、そのときの心の状態が続いていく。フィジーをそういう場所にしたいと考えています。
ハネムーンだけではない、日本市場の新たな可能性
パント 今、さまざまな新しいセグメントへのアプローチを進めています。例えば、祖父母、親、子どもが一緒に旅行する三世代旅行、女子旅、ウェディングやハネムーン、ダイビングなどです。それぞれのセグメントに向けたプログラムを展開していきます。
教育も可能性があります。フィジーでは英語が主要言語ですし、英語を学ぶ場所として見てもコストパフォーマンスの高い選択肢です。ファミリー旅行との相性も良く、フィジーには子どもを大切にする文化があります。リゾートでは子どもの世話をするスタッフやキッズクラブなどのサービスもあり、親が自分たちの時間を持つ一方で、子どもたちもさまざまな体験ができます。
ウェディングやハネムーンだけでなく、結婚の誓いを改めて交わす「リニューアル・オブ・バウズ」も考えられます。このほか、サーフィンや小規模なインセンティブ旅行など、日本市場にはまださまざまな可能性があります。
また、価格面での訴求材料として、現在フィジー・エアウェイズは燃油サーチャージを設定していません。これは旅行者にとってメリットだと思います。
パント フィジーでは、文化を見るために特別な場所へ行く必要はありません。文化が日常生活そのものに組み込まれているからです。空港に到着した時点から歌で歓迎されますし、リゾートだけでなく、村を訪れて実際の暮らしの中で文化に触れることもできます。
食にもフィジーならではのものがあります。例えば「ココダ(Kokoda)」は、生魚をココナッツミルクやライムなどでマリネした料理で、魚を食べる文化のある日本人にも親しみやすいでしょう。また、フィジーの天然素材を使った製品やスパなど、ウェルネスの体験もあります。ビーチ以外にもさまざまな魅力があります。
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