KNT-CTHD、2027年4月に4社統合へ 新社名「KNTCT」で事業持株会社化

  • 2026年5月13日

 KNT-CTホールディングスは2027年4月1日をめどに、クラブツーリズム、近畿日本ツーリスト、近畿日本ツーリストブループラネットの3社を吸収合併し、事業持株会社へ移行する。新商号は「KNTCT」とし、個人旅行、団体旅行、訪日旅行を一体運営する体制を構築する。人口減少による国内市場縮小やOTA・交通機関などによる直販化、デジタル化・AIの進展など旅行業界を取り巻く環境変化に対応し、意思決定の迅速化と事業シナジー創出を狙う。

 今回の再編では、従来の純粋持株会社体制を見直し、KNT-CTホールディングス自らが事業運営主体となる。グループ各社に分散していた部門・機能を集約し、創出した経営資源を成長領域や顧客接点へ重点投入する考え。特に、クラブツーリズムの個人旅行事業と近畿日本ツーリストの個人旅行事業を一体運営するほか、近畿日本ツーリストでは従来のエリア軸から事業軸への営業体制へ転換する。また、訪日旅行事業については専門性を強化する方針だ。

 同社は再編の背景として、クラブツーリズムにおける会員高齢化や顧客基盤縮小、近畿日本ツーリストの支社縦割り体制による戦略実行力不足、Web系事業における時代変化への対応遅れなどを課題に挙げた。2026年度に個人・団体事業の先行再編を進めたうえで、2027年度以降に4社統合による一社化を実施する計画である。

 新商号の「KNTCT」は、近畿日本ツーリスト(KNT)とクラブツーリズム(CT)が培ってきたブランドや信頼を継承しつつ、4社およびグループ全体の事業・顧客基盤・文化の融合と一体化を表現したものとしている。ハイフンを除いた表記とすることで、一体感と新たな成長への意思を示した。